『黒歴史』という日常用語はこのアニメから生まれた! (1/2ページ)
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富野由悠季
日常的に使われている言葉の中には、実はアニメから生まれたものがあります。知らずに使っている日本語が、アニメオリジナルでまだ日が浅かった。どこまでシリーズ化できるかわかりませんが、そんな言葉についてお話していければと思います。
記念すべき第一回目は『 黒歴史 』です。ネット上のスラングとして使われ始めて10数年、今では普通にテレビ番組や日常会話でも見かけるようになりました。そのオリジナルについて書きます。
■『黒歴史』の現代的使われ方と由来
「10代のころの俺って、髪を金髪に染めて眼帯して、中二病全開で、わけもわからないのにフランス語の本を持っていてさー、まったく「黒歴史」だったよ。どうしようもなかったなー」などと使われるこの『黒歴史』。この文脈での意味は、「消してしまいたいような恥ずかしい過去」という使われ方をしています。
現在、日常的な単語(ネットスラングを含めて)として使用される際の「黒歴史」の用法はこのようなものですが、実はその起源は浅くて、1999年~2000年に放送された『∀ガンダム』(「ターンエーガンダム」)で使われた重要な言葉だったのです。まだ生まれて15年!
■∀ガンダムにおける『黒歴史』
『∀ガンダム』とは、ガンダムシリーズの生みの親である、富野由悠季監督のガンダム作品の1つ。富野監督はこの2015年3月まで、ガンダムの最新作である『ガンダム Gのレコンギスタ』を手掛けていました。その15年前にこの『黒歴史』という言葉は誕生したのです。
∀ガンダムにおける『黒歴史』とは、上記のような「恥ずかしい過去」のような意味ではありません。書き始めると、非常に長くなるので、簡単に説明しますが、∀ガンダムの世界は、かつてのガンダムの世界、つまり、あの、アムロ・レイとシャア・アズナブルが戦っていたあの「ガンダム」の数々の戦争よって、疲弊し、大きな爪痕を残した歴史のことを指します。∀ガンダムはその『黒歴史』(本来の意味)によって、文明が破壊され、そこから復興し、私たちの実際の歴史である産業革命前夜の文明を取り戻した、という世界観で描かれています。
実際、∀ガンダムは、ほかのガンダムと異なり、明らかに「文明のレベルが低い」描写がなされています。