どうしてもいれたてのコーヒーが宇宙で飲みたい!そこで生まれた「ISSpresso」 (1/2ページ)
筆者も毎日コーヒーを欠かさず飲んでいるので、宇宙空間で過ごす人達が、いれたてのコーヒーを恋しがったとしても、その気持ちはよく分かる。
インスタントでは駄目なのだ、できあいの物を暖めるのでも駄目。どうしてもいれたてのコーヒーの美味しさにはかなわない。そこで、イタリアのコーヒーメーカーであるLavazzaが技術開発企業であるARGOTECやISA(イタリア宇宙機関)と提携して、無重力空間でもエスプレッソやカフェルンゴ(つまりレギュラーコーヒー)をいれることができるエスプレッソマシンを開発した。
まずはISS(国際宇宙ステーション)での使用を目指していることから、『ISSpresso』と名付けられている。NASAの発表によれば、日本時刻の2015年4月14日夕方に打ち上げられた『SpaceX』のDragon補給機で『ISSpresso』をISSに運搬したとしているので、今頃『ISSpresso』はISSに届けられているかもしれない。
■ 宇宙空間でいれたてのコーヒーをカップで飲むという試み
『ISSpresso』は長期間に亘って宇宙空間に滞在する宇宙飛行士達が、地球で味わうのと変わらないコーヒーやお茶を楽しめることが目的で開発された。
これまでも宇宙飛行士達はコーヒーを飲めなかったわけではないが、それはパック詰めされた味気ない宇宙食の一つであって、とてもコーヒーブレイクに相応しいものではなかった。
しかし今回開発された『ISSpresso』は、本格的なエスプレッソやカフェルンゴを楽しむことができる。常温の水から、コーヒーの素が入ったカプセルを使用してコーヒーを抽出する方式だ。
『ISSpresso』はコーヒーをいれるために、物理学と流体力学に基づき、宇宙空間でも液体を高圧・高温で扱うための高度な技術が採用されている。何しろ電子機器に囲まれて閉ざされた無重力空間で、大量の高圧・高温の液体を扱うマシンに欠陥があれば、悪くすると重大な事故の原因になってしまうだろうからだ。例えば地球上であればプラスチックチューブを使うところに、特殊鋼チューブが使われるなどしている。