快眠外来 第16回 あくびを誘う脱力入浴法 (2/3ページ)
企業、学校、公共団体、一般を含め、4000人にレクチャーを行ってきた。著書に『あくびをすれば望みは叶う』。BTU東京校:http://www.btu.co.jp/
「脳は、いつも身体と連絡を取り合っています。感情の脳といわれる快感や不快感や恐怖などに関わっているのは、大脳の深いところにある扁桃体。身体が緊張したりアンバランスになっていると、扁桃体も緊張してアンバランスになる。すると心も後ろ向きになるのです。逆に身体がゆるむと、扁桃体の緊張・興奮も低下して心もゆるみ、前向きな感情が湧いてきます。安心してぐっすり眠るためにも、この身体と脳の脱力は欠かせません」
安眠の極意は、脱力にあり――。鈴木さんが、心身が脱力状態に至りやすい環境として注目したのは、お風呂です。
「1日の終わりにはシャワーではなく、ゆったりと湯船に浸かってください。自然と身体と脳が脱力する入浴法があります。極めて簡単な、だれにでもできる方法ですので、ご紹介しましょう」
安眠を誘い、モチベーションを高める入浴法
1)熱すぎないお湯に身体を沈め、ゆっくりと気持ちよく身体を伸ばす。
2)頭は浴槽の縁にゆだねて軽く目を閉じ、腕や脚や背中や腰などから力を抜いて、お湯の中でゆらゆらする感覚を、4~5分味わう。
3)ゆらゆらと力の抜けた感覚を味わいながら、今日あったこと、体験したことを振り返ってみる。このとき、結果や進捗などを考える、というよりも、どんな具合だったかな~というぐらいの、ぼんやりした感じで振り返ること。
「すると、いつもは悲観的にしか考えられなかったことが、“まあ、いい結果とはいえないけど、視点はよかったと課長もほめてくれたな”とか、“いつもソリの合わないYさんが、話しかけてきてくれた”など、自分を評価できるような前向きなことが思い浮かぶようになります。脳が脱力してゆるんだからです」
湯船に浸かっている時間は、10分くらいはとりたいもの。
「この1日10分の入浴時間が、眠りを充実させるだけでなく、明日のモチベーションをもたらします。