【統一地方選】地方議員の低レベル化が加速…野々村議員や全裸ポスター候補は氷山の一角 (3/3ページ)

デイリーニュースオンライン

一人あたり1000万円の高報酬と「政務活動費」

 フザけているのは、1年の大半は遊んでいるか利権漁りに明け暮れている連中に、自治体の部課長など幹部職員並みの議員報酬が支払われていることだ。東京や政令指定都市などでは、一人あたり年間1000万円を超えている。

 これに「政務活動費」まで加わるのだから、まさに「泥棒に追い銭」だ。

 ここで、過去のマスコミ報道から「政務活動費」が実際に何に使われているのかを見ておこう。私物の購入費や私的旅行、忘新年会費用などへの流用が指摘されるのはよくある例で、ボクシング観戦費(長野県議の例)、官能小説購入費(福岡県議の例)、ポルノ購入費(東京都23区の区議の例)といった使途まで明らかになっているのだから、まったく呆れた話だ。

 ちなみに、埼玉県議会では、政務活動費を使った東南アジア買春旅行をした3名の県議がそろって議長になっている。

 市議には政務活動費を買春や山中温泉でのお座敷ストリップ鑑賞や「ワカメ酒」に使う不埒者もいるし、2005年には茨城県の鉾田市の6名の市議会議員が政務活動費を使った視察旅行で女性添乗員に抱きつくなどのセクハラ事件を引き起こし、うち1名が議員辞職している。

 このように政務活動費にまつわる不祥事は枚挙に暇がない。ときどき、市民オンブズマンなどの槍玉に挙げられるが、生来、厚顔無恥にして無頼の徒でもある地方議員には「馬の耳に念仏」といったところであろう。

地方選は中央以上に有権者の関心薄く……

 地方選への有権者の関心は薄く、先の千葉県議選などはわずか37%の投票率(全国最低)。全国でも2割以上が無投票だ。議会運営を見ても、何十年も一般質問なし、否決も修正もなしというところが多く、これでは議会が存在する意味がないことにさえなる。

 にもかかわらず、法外な報酬を受け取り、おまけに政務活動費や日当まで加わるのだから、税金の無駄使い以外の何物でもない。なお、アメリカやヨーロッパの先進国では地方議員はほとんどボランティアで、交通費など実費しか支給されないのが普通である。

朝倉秀雄(あさくらひでお)
ノンフィクション作家。元国会議員秘書。中央大学法学部卒業後、中央大学白門会司法会計研究所室員を経て国会議員政策秘書。衆参8名の国会議員を補佐し、資金管理団体の会計責任者として政治献金の管理にも携わる。現職を退いた現在も永田町との太いパイプを活かして、取材・執筆活動を行っている。著書に『国会議員とカネ』(宝島社)、『国会議員裏物語』『戦後総理の査定ファイル』『日本はアメリカとどう関わってきたか?』(以上、彩図社)など。最新刊『平成闇の権力 政財界事件簿』(イースト・プレス)が好評発売中
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