【統一地方選】地方議員の低レベル化が加速…野々村議員や全裸ポスター候補は氷山の一角 (1/3ページ)
【朝倉秀雄の永田町炎上】
地方自治体の首長や地方議員を選ぶ、4年に一度の統一地方選の季節が到来している。
統一地方選は二度に分かれ、今回は知事や政令指定都市の首長や議員を選ぶ前半戦は4月12日、その他の市町村の首長や議員を選ぶ後半戦は同26日がそれぞれ投票日となった。
そんななかで、東京都心に「裸の選挙ポスター」が掲示された件が話題を集めている。問題のポスターは、千代田区の区議会選挙に出馬した無所属・新人候補のもの。背景には旭日旗のような模様が描かれ、その真ん中に、局部こそ見えないものの「ほぼ全裸」の候補者が日本刀を片手にした大仰なポーズを取って立っている。
あの“号泣議員”こと野々村竜太郎氏や、無料通話アプリLINEで中学生とやりあった元大阪府議の例を挙げるまでもなく、地方議員(件の全裸ポスター候補は、まだ「議員」の立場ではないが……)には思わず首を傾げたくなる人物が多いことは確か。総じて「レベル」が低く、公人としての資質に著しく欠ける者や、私腹を肥やしたいだけの「政治ゴロ」のような輩がひしめき合っているのも事実なのである。
マスコミの監視が届きにくく「やりたい放題」
メディアはたとえ政治家が不祥事を引き起こしても、国会議員——それも閣僚クラスの「大物」でないとめったに取り上げない。知名度のない地方議員が何かとんでもないことをしでかしても、読者や視聴者の関心を惹かないからだ。だが、カネへの汚い執着や利権漁りの度合いでは、むしろ地方議員のほうがはるかに露骨である。
議院内閣制ではなく、大統領型を採る地方自治体では、議員は何期当選しようが首長にも副知事にも副市長にもなれないから、政策能力などまったく必要がない。与党議員の多くは議会の質問原稿さえ答弁する側の執行部(知事部局など)の職員に書かせている始末だ。
しかも、地方議会は年4回。県議会が2月、6月、9月、12月だ。会期は予算を審議する定例会でもせいぜい1カ月程度だから、それ以外の時期は暇を持て余している。
暇な者ほど「悪事」を思いつくのが世の常で、立場を利用して利権を漁る以外にやることがない。そんなわけで、共産党以外の多くの地方議員が県庁や市役所の庁内をクンクンと鼻を鳴らしながら、まるで猟犬のように徘徊している。そうして利権の匂いを嗅ぎつけるや、自分の息のかかった業者の便宜を図り、その見返りとして「裏献金」という名の報酬を巻き上げようと躍起になる。——まさしく「議員バッジをつけた政治ゴロ」と言ってよいだろう。
筆者も、政策秘書になる前は千葉県庁の役人としておもに大規模開発の許認可を担当していたが、県議たちが私利私欲のために押しつけてくる「できないものでも何とかしろ」などという傍若無人な要求には閉口させられたものである。