中国の首相が更迭か…揺れる習近平政権の舞台裏 (2/2ページ)
首相の首を差し出しガス抜き
しかし、そうはいっても、最終的に、その不満と批判の矛先はやはり国家主席の習主席に向かってくる。
「そこで習は、このままではまずいと思ったのか、そこを何とかガス抜きをしたいと思案。すべての責任をもともと胡錦濤派、共産主義青年団派で、そりが合わなかった李首相に被せて自己保身を図るつもりでは? と囁かれだしているのです。つまり李の首を切り、再び胡錦濤らの出身派閥、共産主義青年団派出身の汪洋を首相に据え、けして他派閥をおろそかにするつもりはないことを強調したいのでは……というわけ。汪は李と同じ共青団出身でも習にすれば李よりも、はるかにコントロールしやすいとも言われています」(同前)
いずれにしても、内外から李首相の今後の動向に大きな関心が集まることだけは確かなようだ。
- 田村建雄(たむらたてお)
- 1950年生まれ。地方新聞記者から週刊誌記者に。現在は月刊誌、夕刊紙などに政治、事件記事など寄稿。著書に『ドキュメント外国人犯罪』『中国人毒婦の告白』など多数。