田舎を舞台に起こる悲劇・・・クローズドサークル系マンガ3作 (1/2ページ)
都会から遠く離れた、自然豊かな田舎って憧れますよね。しかし、裏を返せば人里離れた「陸の孤島」という一面も隠し持っています。そこで今回は、読むと背筋がゾクゾクする、田舎が舞台となっている“クローズドサークル系”マンガを3作品ご紹介します。
■そもそも「クローズドサークル」とは?
クローズドサークルというのは、何らかの事情で外界とのつながりが断たれた状況や、そこで起こった事件自体を指すミステリ用語です。有名作品のシチュエーションに因んで「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの」などとも呼ばれています。『金田一少年の事件簿』や『名探偵コナン』を愛読していた人なら、なじみ深い設定のはず。「えぇ!? 迎えの船が来るのは一週間後?」「電話線が切られている……誰がこんな事を……」「見て! 吊り橋が燃やされてる……!」というアレです。
ミステリ作品の中のクローズドサークルほど厳密ではなくとも、村へのバスは一日一本、村に一隻しかない船を使わないと外に出られない……という、田舎を舞台にしたマンガによくあるシチュエーションも、一種のクローズドサークルと呼べるのではないでしょうか。
■『惨殺半島赤目村』 クローズドサークルのお手本的作品
『惨殺半島赤目村』 武富健治・中島直俊 / アース・スター エンターテイメント
最初に紹介するのは、タイトルから恐ろしげなこの一冊。2011年にドラマ化・2013年に映画化された『鈴木先生』の作者、武富健治先生の作品です。
姫ヶ崎半島の南端に位置する赤目村に、主人公・三沢勇人が村医として都会からやってくるところから話が始まります。
そして、目の前に現れたのは、田舎の村にリゾートホテルと観覧車がそびえ立つ異様な光景。こんな怪しい村で事件が起こらないはずがありません。
ひとクセありそうな村長と、都会ものに厳しい村の青年たち。
そして森の奥深くにある不気味な集落。役者も舞台も完璧です。
のどかさと不気味さが同居する赤目村で、三沢は村人たちがひた隠しにしている禁忌を知ることになります。外部から閉ざされた村の中で、彼は全ての謎を解き明かすのか、それとも村の暗部に取り込まれてしまうのか……。