セクハラ・パワハラの証拠を抑えるために、敢えて誘うような行為をしたらどうなる? (2/2ページ)
しかし、行為後直ちに具体的に詳細なメモを作るようにすること、あるいは行為がある度に毎回日記をつけるようにすること等で信用性を確保することも可能ですので、極力、日記・メモ等をつけるようにしましょう」(尾﨑英司弁護士)
行為があったその直後ということであれば記憶も鮮明である。また周囲の人からの証言も得やすいだろう。
■退職後の証拠集めは、非常に困難!
尾﨑英司弁護士のこれまでの話を聞く限り、証拠の収集は退職後ではなく、在職中の方が有利に聞こえるがどうだろうか。
「証拠集めは在職中にするべきでしょう」(尾﨑英司弁護士)
「退職後に、周囲にいた人の証言を確保する等の証拠収集も出来ないこともないですが、在職中に比べ証拠収集は遥かに困難になります。パワハラ、セクハラ行為を受けている状況下での証拠収集は、精神的にも肉体的にも非常に辛い事だとは思います。しかし、最終的に裁判になった際に証拠がないと、裁判所もセクハラ・パワハラ行為を認定できず、被害者は泣き寝入りとなってしまいます。不当な行為を行った責任を正しく問うためにも退職前に証拠を集めておきましょう」(尾﨑英司弁護士)
例えば、同僚に証言を頼むということを一つとっても退職後であれば、かなり高い可能性で会社から証言をしないよう根回しが入ることが予想される。また、本人も証言をしたことによって社内での立場が悪くなる可能性もあり、より一層難しくなる。尾﨑英司弁護士が言うように、訴えるならば何が何でも在籍中をオススメしたい。