「底が丸見えの底なし沼」北朝鮮ニュースの見方とは?[プチ鹿島コラム (1/4ページ)

プロレスは「客席から見えてるようで何も見えてない」ことが往々にしてある。かつて「週刊ファイト」の名物編集長だった井上義啓氏は「プロレスは底が丸見えの底なし沼」と名言を吐いた。
リングは四方からすべて見えているはずなのに「真ん中」が見えないのだ。
最近なら「世IV虎 vs 安川惡斗」戦だろうか。いったいどういうワケでああいう凄惨な試合になったのか。真相は語られることがないからこそ、100人のファンがいたら100通りの見方、考え方が出てくる。いろんな解釈を聞きたいという欲望がある。リテラシーや複眼的な見方と言えばカッコイイが、野次馬の「性癖」なのだと思う。
さて、最近「真ん中」が見えないと言えば北朝鮮のニュースだ。
ちょっと並べてみただけでも、
・北朝鮮、今年に入り高官15人を処刑か 韓国情報機関(CNN・04.30)
・金正恩氏がロシア訪問を取りやめ 国内事情に関係か(CNN・05.01)
・北朝鮮が人民武力相を公開処刑、高射砲で射殺 - (TBS News ・05.14 )
などたくさん。
「いったいどうなってるの?」とザワザワする。とくに軍ナンバー2の人民武力相は、実は処刑されていないという情報も出るなど、何が何だかわからない。
ひとつだけ確実なのは、ああいう秘密の国であるかぎり、外側にいる我々は真相を知ることはできないということだ。専門家も見立てを述べるしかない。
そこで私は「荒川強啓デイキャッチ!」(TBSラジオ)で、3人の専門家(ルポライター・新聞記者・大学教授)に聞いてみた。
同じ質問を3つ。
1・人民武力相の粛清は本当?
2・ロシア訪問のキャンセルをどう見ればいいのか?
3・今、北朝鮮では何が起きているのか 金正恩の暴走か?
この3問、きれいに見解が分かれたのである。