『響け!ユーフォニアム』による「ユーフォノミクス」に関する考察(その1)

あにぶ

響け!ユーフォニアム©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会、©かきふらい・芳文社/桜高軽音部
響け!ユーフォニアム©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会、©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

今期放送中の「 響け!ユーフォニアム 」は、京都アニメーション制作の音楽モノという共通点から、「けいおん!」を連想するかたも少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、かつて「けいおん!」が巻き起こした楽器バブル…今風に言えば「楽器業界版けいおノミクス」とでも呼ぶべき現象が再来するか考えてみます。

■アニメ業界以外にも広がった「けいおん!」ブーム

「けいおん!」は、2009年のアニメ化で人気に火がつき、BD/DVDやフィギュア、携帯ストラップといった従来の関連商品だけでなく、主人公が弾いていたエレキギター(Gibson Les Paul Standard HCS)が、実売20万円以上の価格をものともせず飛ぶように売れたり、当時メーカー生産終了となっていた楽器(Fender MG69/MH CAR、および同OCR)が大手楽器店の働きかけで再販されたりと、普段アニメとは直接関係ない楽器業界でもちょっとしたブームになりました。

かく言う私も、第1期の放送を観てから、実家でホコリをかぶっていたエレキギターとアンプを自宅まで運んだ挙句、ネックはそってるわ、PUセレクターはさび付いてるわと、いろいろ不具合があったので、お茶の水の楽器店で新調してしまいました。さらに、手持ちのアンプでは近所迷惑だということで、VOX amPlugという超小型アンプ(けいおんコラボモデル)を買おうか散々悩んでいるうちに売り切れた orz という経験があります。

■業界はすでに動いている

「響け!ユーフォニアム」も「けいおん!」と同様、現実の製品が登場する作品のお約束として、ネットでは吹奏楽や管弦楽の経験者が色めきだっています。さらに、春先なので新入生向けキャンペーンとしてYAMAHAとのコラボが始まっていて、楽器店に主人公の等身大POPが展示されたりしています。

YAMAHAコラボキャンペーンポスター

■予算で選ぶ ユーフォニアム 3種類

そして当然、アニメの登場人物が演奏する楽器もぬかりなく販売されています。

例えば、主人公が演奏するユーフォニアムは、公式アナウンスはないものの、アニメ化発表以降、吹奏楽や管弦楽経験者、楽器店員などの方々が調べた結果によると、YAMAHA YEP-621という海外向け製品だそうで、これまで日本人がおいそれと購入できなかったモデルを、おそらく今回のコラボに合わせて日本の楽器店でも買えるようになっています。26万円台の受注生産で納期4ヶ月、キャンセル不可と、かなりハードルは高いのですが、Gibson純正のLes Paulを迷わず買える人なら余裕の価格帯でしょう。

さすがにそこまでは無理という人には、J.Michael EU-1500が10万円台から売っています。

けいおん!ブームのときEpiphone(Gibsonの子会社で、低価格品も扱っている)のLes Paul(5万円台から。ヘッド形状の違いを許容すれば3万円台も。)が予算的上限だった人でも、楽天などで探すと、Kaerntner KEU120が6万円前後で入手できます。

euphonium1

上記3モデルは、いずれも本体が金色(イエローブラス素材のクリアラッカー仕上げ)で、4ピストン、サイドアクション構造という、主人公が作中で使うモデルと大雑把な見た目がほぼ同一の製品を探した結果です。

次回の記事では、実際に購入を考えている人のため、製品選択の判断材料となる情報を挙げてみようと思います。

その2

■『響け!ユーフォニアム』による「ユーフォノミクス」に関する考察(その2)

(あにぶ編集部/anIORIent asst.)

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