極めれば名監督になれるかも? 優れたアクション映画のレシピ (2/5ページ)

Kotaku

勢いを持ったまま突っ走る良い映画の例は、フランスのアクション映画『この愛のために撃て』とリーアム・ニーソン主演の『96時間』でしょう。前振りは短く、動き出したら止まらない。完結するまで小気味よく進んでくれます。両作品ともにちょっとした休憩は入りますが、それでも次のアクションが始まるまでに20分以上間を空けません

アクション映画にも関わらず説明的なシーンがやたらと入っていたり、主人公が休憩しつつ語り始めてしまうと、スピード感を失うだけでなく、映画のテイストまで変わってしまいかねません。内容が良ければそこも重要なシーンとカウントされますが、観客のテンションを維持するのは難しいと言えるのではないでしょうか。

休憩の使い方が素晴らしいのは『96時間』。リーアム・ニーソンが女性を助けて静注薬物を打った後、彼は腰を下ろして一旦体を休めます。そこにダイアログはなく、息をして、ほんの少し休憩するだけ。このシーンを見た観客は、無双に見える彼も本当は疲れているのだということを理解します。そして、説明的なセリフが一切ないにも関わらず、キャラクターデベロップメントに成功しているのです。これは、映画全体のスピード感を失うことなく、数秒で効果的に主人公の状態を伝える見本的な休憩の使い方でしょう。


■生身の人間がスタントをこなす

体を張ってこそ


何でもかんでもCGが一般的になってきている映画業界ですが、CGのキャラクターによるアクションの多くは無味乾燥に感じられます。「ジャッキー・チェン映画が面白い理由」でも書いた通り、リアルな人間の肉と肉のぶつかり合いだからこそ、アクション映画の感動は大きいのです。

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