極めれば名監督になれるかも? 優れたアクション映画のレシピ (4/5ページ)
■尺と倦怠

設定だけで十分緊張感がある
アクション映画にアクションを期待するのは当たり前です。しかし、だからといってアクションばかり延々と見せられ続けては、飽きてしまいます。好きな食べ物を食べすぎると見たくもなくなるのと一緒です。適量だから嬉しいのです。アクション映画におけるアクションも同じ。なるべく短く、ダラダラと見せずに勢いを持って決まるアクションが良いでしょう。
『Kung Fu Killer(原題)』のラストのアクションシーンは最高です。たった1分程度の短い尺ながら、大型トラックが横を通り過ぎる際にトラックの影で行われる肉弾戦は、横に逸れてしまったら跳ね飛ばされてしまう......という緊張感も相まって大きなインパクトを与えます。
では、派手で手が込んでいるにも関わらず、監督が力を入れすぎたせいでダメになってしまった作品の例はなんでしょうか?
多くの人が『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の最後の戦いに批判的なコメントをしています。理由は当然、その長さ。良いファイトシーンは10分以上もダラダラと戦いを見せ続けるのではなく、いかに効率よく印象に残るように見せるか、が重要なのです。
アクションシーンがあまりにも長く続くと、観客は「アクション倦怠」を起こします。爆発にもカーチェイスにも興奮することなく「まだ続くのか...」と辟易するようになるのです。その最たる例が、『トランスフォーマー』シリーズでしょう。
全作品が2時間越え。