吉田豪インタビュー企画:爆笑問題・太田光「炎上してるよって言われるまで炎上には気づかない」(4) (2/4ページ)

Twitterに向いている芸人、向いてない芸人
──そうなんだと思います。しかし、太田さんのネット観をこうしてじっくり聞くとおもしろいですね。
太田 きっともっと複雑になるでしょ。そういうのは……なくなってもいいと思うんだけどな、俺。いつも思うけどね。毎週、『サンジャポ』終わりにアッコさんのところに行くんですよ。こないだアッコさんが誕生日会やって、そこで三村(マサカズ)に怒ったみたいな話をしてて。最近、三村がTwitterで炎上したんでしょ?
──最近だけでも何度かしましたね(笑)。
太田 「おまえ、もうTwitterやめろって言ったんやけど。あんなのなんでやるんかな?」ってアッコさんが言ってて。でも、三村の件は笑ったけどね。なんか間違って打ったらテレ朝批判みたいなことになっちゃったんでしょ?
──「テレ朝」って最初に打ったのを消さないまま、「お金もうけのために仕事したらだめ。自分の仕事をちゃんとしてお金を頂く。お笑いやってお金を頂く。お金をもうけるためにお笑いやるこれ最悪」とかつぶやいちゃって。
太田 バカだよね、消し忘れとか書き間違いで炎上するってのが、他とズレてる。ホント三村らしいなと思ったけど。
──あとはヒロミさんのトラブルについて絡まれたりもあって。
太田 そうなんだ。俺、ヒロミさんと揉めてたっていうのは全然知らなかったから。
──『いいとも!』のグランドフィナーレで突然告白しましたからね。
太田 言ってたよね。三村はそれで失敗するのがおもしろいからTwitterも続けてほしいなと思うけど(笑)。あいつは酔ったらダメだから。
──一番Twitterやっちゃいけないタイプじゃないですか!
太田 とにかく酔ったらただのエロオヤジになるから。で、あいつはまたいっちょかみだから。前に優香を俺が泣かしちゃったことがあって。『アイスエイジ』の声優を優香もやったとき、舞台挨拶で俺が冗談で「優香、ある事情でいま落ち込んでるんですよ」って言ったら、それが結構ホントに言い当てちゃってたらしくて。
──よりによってナーバスな時期だった(笑)。
太田 で、優香が結構ショックだったっていうのを俺は全然気づかず。
──太田さん、基本そういうことはいつも言いますもんね。
太田 だから俺にとってはいつものことだったんだけど、優香にとってはナーバスな時期で、それを優香が三村に相談したらしいんだよ。そしたら三村がちょっと兄貴風を吹かして、「わかった、じゃあ俺が言っといてやるよ」って言って、テレ朝かなんかで会ったときに、「太田さんダメですよ、あれ言っちゃ」とか言われて、「え、マジ!? ごめん、俺なんにも知らずに言ってたわ」ってなって。たしかに、その記者会見のあくる日かなんかに、ああこれか。っていういう報道が出たんだよね。「俺、知ってて言ったわけじゃないんだよ、優香に謝っといてよ」って言って。三村がその夜かなんかに優香に電話して「俺が太田さんに言っといてやったからさ。もう大丈夫だ」って言ったら、優香に「は? なに彼氏ヅラしてんの? 私が太田さんとやりにくくなるでしょ! 余計なことしないで!」ってものすごい怒られたんだって(笑)。
──いい話だなー(笑)。
太田 それで大笑いしたんだけど。そういうところがあるから、あいつ。ホントにバカだから。
──Twitterで知らない人から「いい大人がウジウジと『ヒロミさんNG』なんて、あなたが幼いだけ」とか絡まれたときの返しが、「そうかもしれないけど、俺はすべてを話してない」だったのも最高で(笑)。
太田 ハハハハハ! そんなことあったんだ(笑)。
──それ一番言っちゃいけないところじゃないですか(笑)。
太田 ホント、知らない人の言うとおり、あいつは本当にそういう部分では純粋で幼いんだよ。そこが三村のいいとこで、だからどんどん失敗してほしい、あいつ。
──ちなみに光代社長がTwitterやってることについてはどうですか?
太田 結構厄介なことになることもありますよ、僕の立場としては。
──基本、かわいいツイートばかりですけど、それこそ安倍首相とのゴタゴタでは巻き込まれてる感じありますもんね。いつもの酔っ払いツイートじゃなくて、いろいろ真面目なこと言わざるをえなくなっちゃって。
太田 社長のTwitterも見ないからね。ただ周りから「昨日、何かあったんですか?」みたいなことをよく言われて。
──夫婦喧嘩の報告とかもしてますからね。
太田 それも難しいですね。俺と社長のあいだにもネットが入っちゃってるなっていう感じはあって。それもしょうがないと思うんだよ、これから生きていく人には。きっと、人と人とのあいだにインターネットの情報が入っちゃうんだろうね。
──ボクが光代社長の取材を2回目にしたとき、そのまま自宅にお呼ばれして、太田さんは寝てたの起こされて、太田さんがボソッと「家の中でのこととかはTwitterとかでは書かないでね」って言ったのがすごい印象的で。
太田 ハハハハハ! でも、もう慣れてきちゃったな。伊集院とか有吉(弘行)とか人気のTwitterなわけでしょ?
──上手いバランスでやってますね。太田さんは絶対やらない?
太田 俺はやらないね。だって、金ももらわずによくやるなって正直思うし。
──ただ、絶対やらないと思われてたダウンタウンの松本さんまでいまはやってますからね。
太田 なんか中毒性みたいなのがあるのかね?
──知名度のある芸人さんがやると、しんどいことしかないと思いますけどね。ボクも2年に1回ぐらい有吉さんとコメントとかで絡むんですけど、その後2日ぐらいはいわゆるクソリプっていうどうでもいいコメントが山ほどこっちまで飛んできて。
太田 ああ、有吉と関わったことで?
──そうです。アンチとかでもないんですよ、ホントにどうでもいい、「いま何食べてますか?」みたいな質問が飛んできて。このクラスと関わるとホント面倒くさいなっていつも思います。
太田 有吉なんかの芸は、たぶんそこにフィットしてるんだろうね。トラブルも含めて、ちゃんと笑いに着地するという。
──それを上手く捌いたりしながらやっていくっていう。時代が変わったと思うんですよ、そういうものを捌く技術が求められて、すぐキレる人は芸人には向かなくなってくるのかなって。