吉田豪インタビュー企画:爆笑問題・太田光「炎上してるよって言われるまで炎上には気づかない」(4) (4/4ページ)

奥様が社長という太田家の夫婦問題
──今日はいろんな謎が解けてよかったですよ。ちなみに今日の取材後、光代社長から飲みに行きましょうって誘われてるんですけど。
太田 あ、ホント? またウチ来るパターン?
──わかんないです。一応言っておきますけど、ボクが家に行きたいと思って行ったことは一度もなくて。太田さんは知らないでしょうけど、2回行ってるんですよ。
太田 俺がいないとき?
──寝てるとき。ボク、光代社長に「お姫様抱っこされなきゃ帰らない!」って言われて、お姫様抱っこもしましたから。そのせいで、常に太田さんに対する申し訳ない気持ちがあるんですよ。
太田 いや、申し訳なくはないですよ、全然。
──大丈夫ですか?
太田 全然大丈夫ですよ!
──光代社長イジりはちょっと複雑な感情があるのかなと思いながらやってるんですけど。
太田 俺の複雑なところは、たとえばテレ朝の特番で「抱いてやれよ」みたいなことを有吉に言われて、「おまえが抱けよ!」って言ったのね。それで激怒されて。だから吉田さんのことも、「お姫様抱っこしまして」って言われて、「ああ、どんどんやっちゃって」って言うと問題になるわけ。俺的には全然ギャグなんだけど、なんかそこがちょっと難しい。それこそどこに地雷があるか、そのへんの駆け引きが。
──「俺のもんなのに、ふざけんな!」みたいに怒るべきなのか。
太田 ホントはそう言うべきなんだろうね。でも、それ言うキャラじゃないからさ。難しいところで。だからそういうときは黙ってる。
──……夫婦仲はいいんですよね?
太田 どうなんですかね、いいのか悪いのかわかんないですけど。
──光代社長の太田さんへの愛はすごいじゃないですか。それを受け止めてくれないことへの愚痴をボクにもこぼす感じで。
太田 まあね、だからどこの夫婦も一緒なんじゃないかと思うけど。
──絶対だいぶ違いと思いますよ(笑)。
太田 そうかなあ? 公と家の中との関係が難しいんですよ、ウチは。俺がたとえば問題発言するっていうのも、ウチのカミさんが素人なら、事務所と話してトラブルは解決して、家では「あなた大丈夫なの?」ってことになっていいんだけど、それが夫婦問題に直結しちゃうから、そこがまあ……。
──家でもそのトラブルを引きずるから、ややこしいんですね。
太田 ややこしいんですよ。逆に社長もそれはあるんだろうね。「おもしろいわね」って言ってあげたいものが言えなくなるみたいなジレンマは、キツイと思う。
──社長モードでしか言えなくなるっていう。
太田 うん、あると思うから。そう考えるとなかなか難しいですよね。
──基本的には、「昔はあんなにかくれんぼとかUNOとかして遊んでくれたのに、最近は遊んでくれない」ってことが不満みたいですけどね。
太田 まあね。それはたしかにあるけど、社長は今でもかくれるのうまいからね。俺がリビングに一人のつもりで2時間ぐらいいて、ふと気づくとカーテンの後ろから出てきたりするから。ドキッとするときあるよ。
──太田さんって仕事以外だと、ほとんど家にいるわけじゃないですか。ホント珍しいタイプですよね、そういう社交性のなさって。
太田 そうね。
──基本、バラエティって普段の人間関係で成り立ちがちじゃないですか。
太田 どうなんですかね。でも……たけしさんなんかもそんな行かないんじゃないかな。たけしさんは俺よりもっとスタッフと距離を置いてると思う。結構スタッフと敬語で話してたりとかするから。それぞれあるんでしょうね。でも、ホントはこのインタビュー、さんまさんもいきたいところだよね。
──そうなんですよね。
太田 でも、あの人は絶対こういうのやらないよね。
──いつかさんまさんまで辿り着けるように頑張ります!

プロフィール

爆笑問題
太田光
太田光(おおたひかり):1965年、埼玉県出身。1988年に大学の同級生の田中裕二と爆笑問題を結成し、時事問題も取り込んだ漫才で人気を獲得。テレビ、ラジオなどで活躍する他、著書も多数。爆笑問題としての著書だけでなく、太田個人で『マボロシの鳥』などの小説も発表している。近著は爆笑問題と映画評論家・町山智浩との共著『自由にものが言える時代、言えない時代』。6月3日には毎年恒例の時事ネタ漫才ライブのDVD『2015年度版 漫才 爆笑問題のツーショット』をリリース。
プロフィール

プロインタビュアー
吉田豪
吉田豪(よしだごう):1970年、東京都出身。プロ書評家、プロインタビュアー、ライター。徹底した事前調査をもとにしたインタビューに定評があり、『男気万字固め』、『人間コク宝』シリーズ、『サブカル・スーパースター鬱伝』『吉田豪の喋る!!道場破り プロレスラーガチンコインタビュー集』などインタビュー集を多数手がけている。また、近著で初の実用(?)新書『聞き出す力』も大きな話題を呼んでいる。
(取材・文/吉田豪)