アウディが植物からつくる合成ガソリンを発表 (3/3ページ)
そこで、必要以上の電力が発生したときにはその余剰電力を使って燃料を生成し、電力が不足する時間帯にはその燃料を使ってカバーするというのが、サステイナブル合成燃料の理想的な活用法だろう。
そういう意味では、水を電気分解して作る水素燃料と役割的には近いと考えられる。水素は水を電気分解するだけでいいので製造は簡単だろう。ただし、高圧タンクや燃料電池が必要になるなど、貯蔵や使用が容易ではない。それに比べると、合成ディーゼル燃料や合成ガソリンは、製造は難しいが貯蔵や使用は容易だ。
ただし、実際には設備や流通のコスト、環境負荷等、さまざまなメリットやデメリットを考えないと、何を選ぶべきかという答えはでないだろう。
いっぽうで、アウディがこれほどサステイナブル燃料に力を入れているというのは贖罪意識も関連しているのではないだろうか。
化石燃料を消費する“自動車”を大量に作りだしているメーカーが、イメージの改善を図るとともに、ユーザーには「燃料を使って走る自動車も、サステイナブルになりえるんだ」という言い訳を与えることができる。
サステイナブルなエネルギーには、さまざまなアプローチがでてきている。いっぽうで、要素が複雑にからみあってきているため、ユーザーにとっては判断がどんどん難しくなっていく局面がこれから訪れるかもしれない。