アウディが植物からつくる合成ガソリンを発表 (1/3ページ)
化石燃料を燃やして温室効果ガスをだしてしまったのなら、また温室効果ガスを燃料に戻してしまえばいい。エネルギーを使えば、それは不可能ではない。
当サイトでは過去にも、アウディが空気中の二酸化炭素と水、そして自然エネルギーを使ってディーゼル燃料を作りだしたというニュースを紹介した。こんどは、再生可能原料を使ってガソリンを合成したという。
■ ディーゼル燃料につづいてガソリンを製造
アウディがグローバル・バイオエナジーズ社と協同で、最初の『e – ベンツィン』を作りだしたと発表した。ベンツィンというのはガソリンのことだ。この『e – ベンツィン』には、石油由来の成分は使われていない。それでいて、100%イソオクタンであり、いわゆるオクタン価は100となる。硫黄やベンゼンをまったく含んでいないので、非常にきれいな燃焼をするという。
簡単にディーゼルエンジンとガソリンエンジンのちがいを説明すると、ディーゼルエンジンは空気を圧縮したところに燃料を噴射して自然着火させる。ガソリンエンジンでは空気にガソリンを混ぜておいて、それを圧縮して点火プラグで火花を飛ばして着火する(圧縮の度合いはディーゼルエンジンより低い)。
ディーゼルエンジンとガソリンエンジンではこういったちがいがあり、それに使われる燃料の性質も異なる。ディーゼル燃料やガソリンの主成分である炭化水素はCとHでできた化合物だ。しかし、そのCとHの組み合わせにより、炭化水素にはさまざまな種類があって、ディーゼル燃料とガソリンでは、含まれる炭化水素の種類がちがうのだ。
アウディはすでに空気と水からサステイナブルなディーゼル燃料を作りだすことには成功していたが、それに今度はガソリンを作りだしたというのが今回のニュースだ。現在はバイオマスが使われているが、将来的にはバイオマスを使わずに水、水素、二酸化炭素、そして太陽光だけで生成することを目指している。
また、ガソリンにも種類があるが、オクタン価100というのは、通常のガソリンでいえば、高価なハイオクガソリンのほうに分類され、高圧縮エンジンにも使えるものだ。