ウサギに病院食にモンスター!? 驚きと発見のグルメマンガ (3/3ページ)
病院食ですから、出てくる料理は必ずしも美味しそうなものばかりではないですが、“食べることは生きること”という、食事を摂ることの意味を考えさせられる作品です。
■スライムもドラゴンも食べれば美味!?『ダンジョン飯』
『ダンジョン飯』 九井諒子 / KADOKAWA / エンターブレイン
2013年に『ひきだしにテラリウム』で第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した、九井諒子先生による新作。まさに「目からウロコ」な切り口のグルメマンガです。
主人公のライオス一行はダンジョンに入るが、やがて空腹のため、みんなの動きも精彩を欠き始める。ライオスの妹・ファリンがライオスをかばってドラゴンに食われる刹那、魔法で一行をダンジョンから脱出させるが、ファリンはドラゴンの腹の中に収まってしまい……早くファリンを助けに行かなければ、ドラゴンに消化されてしまう!!
空腹だけどお金がない、でも時間もない……ライオスは嫌がるメンバーを説き伏せ、ダンジョン内での自給自足を決意!
架空の生物とは思えないほどに、狩り方や調理の方法、分量や栄養素まで具体的かつ丁寧に描かれています。調理のために切り刻む過程で、倒し方のコツも掴めて一石二鳥? 自称「魔物食研究家」という怪しい男も出てきて、スライムは干すと高級食材になる、なんて豆知識(?)も披露されます。
そんなわけで、どうやらダンジョン内での自給自足はなんとかなりそう。それどころか、どれもおいしそう!「大サソリと歩き茸の水炊き」「人喰い植物のタルト」「マンドレイクとバジリスクのオムレツ」など、名前は不気味だし白黒マンガなのに、色鮮やかに見えて、いい匂いまで漂ってきそうなほどです。
RPG好きな人にはおなじみのモンスターもたくさん出てくるので、きっとハマるはず。グルメマンガを普段読まない方や、あまり好きではないという方にもオススメ。この先、更にどんな奇抜な魔物料理が出てくるのか、期待が高まります。
いかがでしたか? なかなか(どころか、まったく?)味わう機会のないグルメの数々、マンガで堪能してみては?
★記事:ぶくまる編集部