思考で制御できる「バイオニック脚プロテーゼ」 (1/2ページ)
近年の技術革新によって、義肢の性能はおどろくほど上がっているようだ。ただ、依然としてさまざまな手法が混在する段階で、決定版となる手法が絞られてはいない段階なのかもしれない。
アイスランドに本社があるOssurという企業が、思考コントロールによる義足に関する発表をした。ユーザーの潜在意識に反応し、直感的に動かすことができるというものだ。
■ 筋肉の電気信号をキャッチする
同社の発表では、すでに2人の下肢切断者が、この義足を装着しているという。外科手術によって筋肉組織に埋め込んだ小さな筋電センサー(Inplanted Myoelectric Sensors=IMES)によって、ユーザーの思考を感知して動くという義足だ。
このIMESというセンサーは、義足の中にある受信機を経由して、要求された動作を瞬時に実現する。そのプロセスは無意識的に起こり、連続的に、かつリアルタイムに働くという。

思考コントロールによるバイオニック義足は、次世代の生体工学技術におけるめざましい進歩です。ユーザーが意図した動きに対応するというだけでなく、直感的な動作に対応できるのです。私たちは、ユーザーに真に統合された義肢の実現に近づくことができました
とOssur社のJon Sigurdsson社長は語っている。
■ 直感的な動作が可能になる
この研究のリーダーで、医師で博士でもあるThorvaldur Ingvarsson氏によれば、健常者の動きは、筋肉を動かす電気信号を発することで、無意識的に始まるという。Ossur社の新しい技術は、そのプロセスを下肢切断者においても再現している。脳からの電気信号がIMESによって受信される仕組みだ。