タミヤ「トヨダAA型」にみるプラモデル設計今昔物語 (2/4ページ)

FUTURUS

トヨタ自動車が1936年に発売した初の量産自動車、トヨダAA型は現存する車両がほとんどなく、復元され現在はトヨタ自動車博物館に展示されているモデルを綿密に取材、CADによりモデルデータ化。付属するドライバーも3Dスキャンにより頭髪から顔や服のシワに至るまで精密に再現している。

通常のCADでは服や幌のシワといった不規則な曲面の再現は熟練の技が必要な上、正確な再現は難しかったという。それが3Dスキャナを使うことで自然な仕上がりになった。

実はこのドライバー、タミヤ社員がモデルとなったという。筆者はご本人を知っているだけに、その再現具合に正直驚いた。他にミリタリーシリーズの人形も3Dスキャンを利用しており、これまでのものよりもその姿勢や細かな部分の再現度は格段に向上したという。



■ デフォルメの葛藤

自動車設計において、3Dモデルデータが使われるのはもはや当たり前である。最新モデルではすでにある3Dモデルデータをスケールモデル化にあたりメーカーより提供され利用するケースも増えてきた。しかしここで問題となるのはデフォルメである。

これまでのアナログ設計手法では設計者の意図で「より格好よくみえるように」修正されるのが通常であった。特に小さなスケールモデルは俯瞰するのが普通であり、実車の目線とは異なることも理由のひとつである。空気が入ったゴムタイヤは重力でつぶれるが、樹脂モデルでは硬くて潰れないために予め若干車高を下げて設計していたという。

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