飼い主に協力しない相手は嫌い?イヌが他者を評価する基準が判明 (1/3ページ)

FUTURUS

飼い主に協力しない相手は嫌い?イヌが他者を評価する基準が判明

ヒトと暮らす最も古い家畜といわれるイヌ。1万年以上前から共に暮らしていた痕跡が見つかるなど、両者の共生は長きにわたるが、この長い歴史を通じてイヌはヒトの行動に極めて敏感になったという。

このほど、京都大学の研究グループは、イヌの他者評価に関する新たな研究結果を発表し話題になっている。報告によると、イヌは飼い主に対して協力的に振る舞わない実験者から食物をもらうことを回避し、自身の利益には関わらない場面で、第三者的視点から他者を感情的に評価することが分かったということだ。



■ イヌは自身の利益に関係ない場面で他者をどのように評価するか

だまそうとする相手の指示には従わなくなるなど、ヒトの社会的信号に敏感なことで知られているイヌ。今回、文学研究科博士後期課程学生の千々岩眸氏、藤田和生教授らの研究グループは、イヌが自身の利益に直接関係しない場面で、他者をどのように評価するのかを調べたということだ。

研究では、家庭犬を3つのグループに分け、飼い主と実験者がやり取りをする場面を見せた。その上で、困った飼い主を援助する人物や援助を拒否する人物に対して、イヌが第三者的立場から、どのような評価を下すのかを調査。



■ 飼い主・応答者・中立者の3人の人物がイヌの前で演技

中央に座る飼い主、一方の端に座る人物(応答者)、反対側に座っている人物(中立者)の3人の人物がイヌの前で演技。飼い主は、イヌにとって価値のない物体を入れた透明の箱のフタを開けようとするも、なかなか開けることができない様子をイヌに見せた。ここまでの流れは共通だ。

そして、各グループは次の3つの条件のいずれかに参加した。まず1つめの条件(援助条件)では、飼い主に援助を求められた応答者は、箱を支え、その結果フタを開けて物体を取り出すことに成功。飼い主は物体を取り出して嬉しそうにイヌに見せ、その後再び箱に戻してフタをした。

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