「憲法違反」指摘でも… 安倍首相「安保ゴリ押し」5つの理由 (4/4ページ)
安倍さんは、その祖父の自宅にもよく遊びに行っていました。日米同盟強化は、岸元首相の遺志を継ぐことにもつながるんです」(旧清和会関係者)
安倍政権の暴走ぶりを批判する経済アナリストの森永卓郎氏が、こう続ける。
「そもそも、安倍首相が日本の侵略行為を認めたくない理由は、岸元首相が太平洋戦争のときに東条英機内閣の閣僚の一人だったからでしょう。祖父が行った戦争は侵略ではなかった――そう思いたいというのが本音だと思います」
また、安倍首相が、国力低下に苦しむアメリカを集団的自衛権行使によって助けようとする背景には、こんな話もある。
「あくまで噂ですよ。岸元首相は戦後、A級戦犯として巣鴨拘置所に収監されます。しかし、そのあとすぐに政界へ復帰し、総理大臣にまで昇りつめました。なぜ岸元首相は、戦犯から首相になれたのか、その政治資金はどこから出たのか。戦後政治史最大の謎とも言われます。一説には、アメリカが政治資金を出していたとの話も」(森永氏)
改憲を実現するための布石!
では、第4の理由は?
安倍首相の"長州(山口県)生まれ"と、その長州魂が関係しているという。
長州といえば、幕末に海外列強から日本を守ろうとした吉田松陰が有名だ。
「安倍さんは、松陰同様、軍事費を増額し、軍事大国化を図る中国から日本を守ろうという気持ちが強いんだと思います。南シナ海で中国の野望を打ち砕くことは、日本の主権確保はもちろん、中国と覇権争いを繰り広げるアメリカの国益にも通じるという理屈です」(前出の旧清和会関係者)
そして第5の理由は、今回の法案成立を憲法改正の布石にするというものだ。
「(安保)法案を成立させても当然、違憲の批判が収まることはありません。そこで"違憲状態を解消するには憲法改正しかない"という論法に持っていき、改憲を実現する。あくまで、今回の法案は、改憲の野望を実現するためですよ」(政治評論家の本澤二郎氏)
浅川氏が、こう続ける。
「安保改定を実現した岸元首相も、改憲は実現できませんでした。安倍首相は祖父の果たせなかった夢を受け継ぎ、改憲に漕ぎつけようとしているんです」
長州人である安倍首相がアメリカに恩を売り、中国を封じ込め、敬愛する祖父も成し遂げられなかった憲法改正を実現する――。
そんな野望を胸に秘め、安倍首相は茨の道を歩んでいるのだろうか……。