元テレ朝アナ・前田有紀が花屋に…異業種転職する女子アナ事情 (2/2ページ)
「非正規雇用、派遣、業務委託……など、アナ職も含めて放送局の労働条件に疑問を持ったからです。今は行政書士をしています」
元関東某県の地方局アナで勤務していた吉川令子元さん(仮名、30代前半)は、アナウンサーを辞めた理由をこう明かす。濃紺にペンシルストライプのスーツ姿がいかにも法律家らしい。しかし白のチューブトップのインナーがどこか女子アナ当時を思い起こさせる。
「『町の法律家』として、日々、多忙を極めています。人前で話す、伝える、話を聞く──映像に出るか出ないかの違いはあります。でも仕事はさほど変わりません」
数千倍の難関を突破した過去はやはり強い?
笑顔を絶やさずハキハキした物言いは女子アナ時代そのままだった。ブラック企業やブラックバイト問題で揺れる昨今、今、彼女は行政書士として大活躍中だ。
生涯、仕事をしたい。そうした思いは転職した元女子アナが皆、口を揃えるところだ。
「収入面で不安定なフリーでは将来が心配です。そんな悩みを抱えていたときにちょうど介護士資格の宣伝が飛び込んできました。学校に通い資格を取り今は介護施設で働いています。離婚して不安だったのですが安定した収入が得られるようになりました」
かつて在京キー局で全国ネットのニュースを読んでいた水城彩子元アナ(仮名・40代前半)もその転職理由を「将来への不安」だったと話す。
概ね元女子アナたちは第2の人生でも成功している。
3つの会社を起業して成功し年収が約600万円から2000万円以上と驚くほど跳ね上がった地方局の元アナもいれば、今はバリバリのキャリアウーマンとして商社で働き、局アナ時代に比べ300万円も年収がアップしたという女性もいる。多くの元女子アナはその職を辞めても活躍している人が多い。なかには転職先で社内イベントやセミナーの司会を任せられる人もいると聞く。
女子アナは例えその肩書きを外してもやはり“女子アナ”なのだ。そもそも数千倍ともいわれる難関を突破した、頭脳だけでなく容姿にも恵まれた者たちだ。どんな職に就いても成功するのは見方によっては当然なのかもしれない。だからこそ“引き際”もよく見極めている。
きちんと引き際を見極め、他業種に転職した元女子アナたちは皆輝いている。彼女たち元女子アナのほうが、よほど“女子アナ”にみえる。
(取材・文/田中那智美)