一言でいえば「オスプレイは実に日本向きな機体」である

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「V-22オスプレイ」という軍用機をご存じでしょうか。翼を回転させて、プロペラを上向きにすることができるという不思議な形をした飛行機です。これは実に日本向きな飛行機なのです。今回は「オスプレイ」の特徴についてご紹介します。

■「ティルトローター機」という特殊な飛行機です!

「V-22オスプレイ」は「ティルトローター機」という特殊な飛行機です。離陸の際にはプロペラが上にくるように翼が回転し、ヘリコプターのように垂直に動くことができるのです。離陸が終わると、プロペラが前面になるように翼を回転させ、通常の飛行機のように飛びます。
一言でいえば「オスプレイは実に日本向きな機体」である
誤解している人がいらっしゃるかもしれませんが、オスプレイは通常の飛行機と同じ着陸はできません。プロペラ(ブレード)の半径が大きいため、普通の飛行機のように着陸しようとすると地面にプロペラがこすってしまうのです。

ですから、着陸時には離陸時と同様にプロペラを上に動かして着陸します。

■オスプレイのメリット・デメリット

飛行機とヘリコプターのいいとこ取りをしたようなティルトローター機・オスプレイには、下のようなメリットがあります。

・離着陸に長い滑走路がいらない
・飛行速度が速い
・航続距離が長い

実際のスペックを見てみますと……。

■「MV-22」のスペック
最大速度:565km/h
巡航速度:446km/h
航続距離:3,590km
積載量:9,070kg

※……「MV-22」は米海兵隊向け輸送型のオスプレイです。

対するデメリットですが、「新しい機種なので操縦訓練が大変」ぐらいではないでしょうか。また「オスプレイは騒音がひどい」といったデメリットが挙げられることがありますが、これは本当ではありません。

例えば、「MV-22」とそれまで使われてきた「CH-46E」(ヘリコプターの機種です)との騒音を比較したデータがあります。「Final Environmental Impact Statement for the West Coast Basing of the MV-22」というもので、日本にMV-22が配備される際に、環境へ与える影響を調査したデータです。

この中に「騒音」についての調査結果があります。これによるとMV-22の方がCH-46Eよりも騒音が少ないことが分かります。

⇒データ出典:「Final Environmental Impact Statement for the West Coast Basing of the MV-22」
http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/pdf/env_review.pdf
■オスプレイが「失敗機」というのはデマ!

オスプレイについて、何か事故が起こるたびに「オスプレイは事故の多い失敗機で危険だ」といった意見が出ることがありますが、これは本当のことなのでしょうか。

あまり知られていませんが、防衛省が公表した「MV-22オスプレイ 事故率について」という資料があります。

この資料によれば、オスプレイは導入当初から他の軍用機と比較してもその事故率は平均以下に低く、決して「開発に失敗した機体」ではありません。また、導入からの改良も進められ、現在では米軍でも安定した評価を得ています。

データ出典:防衛省「MV-22オスプレイ 事故率について」
http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/pdf/dep_5.pdf

というわけで、速度が速くて現場に急行でき、航続距離が長いため現場に長くとどまることができ、離着陸に長い滑走路が不要なオスプレイは、離島防衛を考えなければならない日本にとってみると、実によくできた飛行機というわけなのです。

オスプレイの図(C)Jetijones

(高橋モータース@dcp)

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