NASAが報じた冥王星の真の姿 (2/3ページ)
冥王星軌道の通過後は、さらにエッジワース・カイパーベルト内の別の太陽系外縁天体を探査、20年頃太陽系を脱出する予定です
という(JAXAウェブサイトより)。
■ 未知の原因による活発な地質活動
そして、これからの分析でわかるであろうことも多いが、とりあえずまっさきに送られてきた表面の画像等からわかったことがNASAのウェブサイトで紹介されている。
まず冥王星表面のハート形に明るく見える地形が話題になったが、その近くの赤道近辺の地域には、氷に覆われた地表からそびえる3,500m級の山脈が確認された。
これらの山々は形成されてから1億年も経過していないと見られるという。45~46億年といわれる太陽系の歴史からすれば、ほんの最近だ。この冥王星の表面のほんの1%にすぎないエリアでは現在でも地質的な活動が行われていることを示唆している。
「これは、私たちがこれまで太陽系のなかで見てきたなかでも、もっとも若い地表にあたります」とNASAのチームの一員であるジェフ・ムーア氏はいう。

また、同様に氷に覆われた星ではあるものの、大きい惑星のまわりを回る衛星とは異なって、冥王星は自分よりずっと大きい母星の重力による影響で熱を発生するようなことはない。したがって、この山岳的地形を形成するためには、なにか別の作用が働いていると考えられる。
「氷に覆われた星における地質活動のエネルギー源を考え直す必要があるでしょう」と研究者のひとりジョン・スペンサー氏はいう。
また、冥王星の衛星である『カロン』も、若々しくバラエティに富んだ地表を持っていることがわかった。科学者たちは明らかにクレーターが少ないことに驚いているという。1,000kmにわたるひとつづきの崖と谷の存在は、星の内部の地質的活動で生じた地殻の亀裂であることを示唆している。