NASAが報じた冥王星の真の姿 (1/3ページ)
2015年夏現在、発売されている宇宙の図鑑を見ても、冥王星のことはあまり詳しく書いてない。だってほとんどわからなかったから。しかしこの7月、NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機『ニュー・ホライズンズ』が冥王星に最接近し、謎に包まれていた冥王星の姿が次々と明らかになってきた。
■ 「惑星」から外された冥王星
冥王星はかつては太陽系の惑星に含まれていた。しかし、2006年8月末に“惑星”があらためて明確に定義され、冥王星は惑星から外されてしまった。
JAXAのウェブサイトによれば、1992年以降、冥王星と同じような天体が似たような場所に次々と発見され、その数は1,000個を超えるに至った。さらに2003年には冥王星より大きな直径を持つ天体エリスが発見されたこともあって、惑星の定義のひとつ『その軌道周辺で圧倒的に大きく、他の同じような大きさの天体が存在しないもの』にあてはまらなくなったのだという。
冥王星が“惑星”から“準惑星”に格下げされたのは、ニュー・ホライズンズが打ち上げられて約半年後というのだから皮肉なものだ。もっとも、冥王星が準惑星になってしまったからといって、学術的な価値が大きく下がってしまうようなことはない。惑星か準惑星かというのは、あくまでも呼びかたの話だからだ。
2006年に打ち上げられたニュー・ホライズンズは、足かけ9年の歳月をかけて冥王星に到着した。JAXAのウェブサイトによれば、この時期をのがすと、木星の重力を利用した加速(フライバイ)ができず、冥王星自身も太陽から遠ざかって大気が凍結するために観測が不可能になり、次のチャンスは200年先になってしまうことなどから、このタイミングで探査機が送られたのだという。

ニューホライズンズは、
赤外線や紫外線などを捉える7種類の観測機器で大気や地形のほか、最大の衛星『カロン』について詳しく調べることになっており、謎の多い『冥王星』について新たな発見が得られることが期待されています。