【K-POP】2PMのウヨンが暴露した男だらけの汚い合宿所のリアル

デイリーニュースオンライン

2PMオフィシャルウエブサイトより
2PMオフィシャルウエブサイトより

 フォーブス韓国版が、最も稼いでいるアイドルはBIGBANGでその年収は30億円と伝えた。経済格差が広がる韓国の中でも莫大な収入だ。

 一方でアイドル内での格差は広がっており、知名度がイマイチな韓流アイドルたちは薄給で共同生活を余儀なくされる。そこでは華やかな世界からは考えられないストレスも待ち構えている。

 韓国KBS放送「アンニョンハセヨ」で、2PMのウヨンが合宿所の悲惨な実態について語り、日韓で話題となったのでご紹介したい。ウヨンは「僕はきれい好き。2PMのメンバーと合宿所で生活した際、小言をよく言っていたのでお母さんのようだと思われたようだ。男6人で暮らすことが初めてで本当に汚かった」と語った。

 韓流アイドルたちの共同生活というと、ジャニーズ事務所の合宿のように和気あいあいとした楽しげな場所にも思えるが、実態は正反対だという。狭い部屋に二段ベッドを詰め込み、ひとグループにつきひと部屋しか割り当てられていない共同生活なのだという。

 掃除は清掃員などが雇われているわけではなく、メンバーのローテーションで行う。とはいえ、男子だけの共同生活となると、掃除が不得手なメンバーも多く、部屋が散らかり放題になることもしばしば。ただでさえ厳しい練習やスケジュールに追われているため、掃除する、しないといったことでケンカになることも当たり前らしい。

 ZE:Aという9人のグループは、その弟グループの中で掃除を巡って喧嘩が起こり、リーダーのジュニョンが仲裁に入ったという。韓国のテレビ番組でも合宿所が映ることもあるが、確かに狭い部屋に大勢の人数で住んでおり、とにかく衣装が多くて雑然としている。番組ごとに衣装を変える必要がある彼らは、大変な衣装もちであり、部屋中に服を並べなければならないことも、清掃を大変にしている要因のようだ。

 もっとも、こうした合宿生活はマイナス点だけではなく、時にはプラスに働くこともある。東方神起のチャンミンとSuperJuniorのキュヒョンは合宿所を通じて親友の間柄となり、Twitterやinstagramなどで仲良しぶりをアピールしている。目標が同じなため、ともに暮らしていると友情が生まれやすく、合宿所の中で思わぬコラボレーションが生まれることもあるようだ。

売れるまでは“奴隷契約”

 今回の報道に対して、日韓のファンは「下積み時代のアイドル達の劣悪な環境って問題にならないの?」といった声が上がっている。そこにはシビアな経済事情が関係している。

 韓国のアイドルは衣装も自腹で用意せねばならず、新曲発表後のプロモーションはひとつのグループあたり週に135万円ほどの費用が費やされているという。グループに対しては、莫大な投資が為されていることから、売れるまではほぼ無休の状態が続き、知名度があがってからも、その元を取るため休みなしで酷使されるのだ。レッスン生時代には高額なレッスン料を自己負担せざるを得ず、韓流アイドルたちは“奴隷契約”とも揶揄される過酷な状況におかれているのである。

 それでも多くの若者がアイドルを目指す背景には、日本と異なる事情が見えてくる。大卒の就職率も低く、その多くが非正規労働者となる韓国。経済が悪化し格差もどんどん開いていく中、就職難にあえぐ若者は、最後の夢を追い求め、貧困から抜け出すための手段としてアイドルを選択するのだ。そのため一日10時間に及ぶレッスンや2時間以上の日本語のレッスンなども、ハングリー精神で乗り越えていく。

 ただし、すべてのアイドルが合宿所に入ることを強制されているわけではない。実家がソウル市内に近い場合は自宅から通勤してくるアイドルもいる。

 さて、KBS放送でこうした実態をあけすけに語ったウヨンではあったが、現在は、合宿所を抜け出してアパート暮らしを送っているという。たとえ、金銭的な負担を被ったとしても、綺麗好きの彼にしてみれば、その汚い部屋での生活は耐え難いのが理由だったようだ。

 今や世界中を席巻している韓流。しかし、その生活はスターと呼ぶには程遠い、アイドルらしからぬ、つつましいものであるようだ。

(取材・文/デイリーニュースオンライン編集部)

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