「子どもと一緒の時間が少なくても大丈夫!」最新研究で明らかに (2/3ページ)
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親子
3~11歳の子どもの場合、両親と一緒に過ごす時間の長さと、学校の成績や行動・感情の発達との間に有意な関係はなく、思春期の心理的な発達への影響も小さかったというのです。
「研究で示された20のデータのうち、19のデータが“両親が子どもと過ごす時間の長さと子どもの心身の成長は無関係”と証明しています」と、研究主任を務めたトロント大学の社会学者、メリッサ・ミルキー博士は説明します。
もちろん、母子の時間が大切なことはいうまでもありません。これまでも多くの研究が、本の読み聞かせをしたり一緒にご飯を食べたり、一日の出来事をおしゃべりするといった親子の時間と子どもたちの心身の健やかな成長には関係がある、と示しています。
しかしミルキー博士らの研究は、時間の“長さ”はそれほど重要ではない、としているのです。
■親子の時間の価値が高まるのは思春期だった
ミルキー博士は、「両親と過ごす時間の長さが意味を持ってくるのは、むしろ子どもが思春期になってからです」といいます。
研究では、1997年と2002年のデータで分析を行い、それぞれ3~11歳、12~17歳の子どもたちについて、親たちが“積極的にかかわった時間”、そして親が“そばにいたものの子どもと積極的にかかわらなかった時間”の割合を調べました。
その結果、3~11歳では有意な関連が見つからなかったのに対し、12~17歳ではプラスの効果が見られたのです。週あたり6時間、両親が積極的にかかわっていた家庭の10代の子どもたちは、薬物やアルコールに手を出すなどの、違法な行為をすることが少なく、数学の成績もいい傾向がありました。
ミルキー博士は「少ない時間であっても、親子でどう時間を過ごしているかはとても重要です」と指摘します。
2003年以降、日本でも共働き世帯が増え続けています。「子どもとの時間を十分に作ってあげられていないのでは……」と悩むよりも、一緒にいる時間だけでもしっかりと子どもに向き合ってあげることが大切なのですね。
食事の時間や食後の団らん、お風呂など、生活のなかで小さなチャンスを捉えて子どもと向き合っていきたいものです。