日本の電車がジャカルタを駆ける!インドネシアに新幹線導入の可能性 (2/3ページ)
確かにこの中古車両輸入の話題にしろ、日本メーカーがシェアの9割以上を占めている自動車市場の話題にしろ、インドネシアはもはや日本の最重要ビジネスパートナーとなった感がある。だが、それらを単に「親日」という感情的な面だけで説明するには言葉が不足してしまう。我々の国の製品が選ばれるのには、もっと現実的かつドライな理由が存在するはずだ。
先方も「日本が好きだから」などという動機で、巨額の資金を投じることはない。
実はインドネシアには、インドゥストリ・クレタ・アピ社(INKA社)という鉄道車両製造メーカーがある。本来は、このINKA社が都市電鉄の建設の重要な部分を担うはずである。だが、現状それができない。なぜか?
INKA社の年間車両製造能力は、僅か40両ほどに過ぎないからだ。その程度のキャパシティーでは、ジャワ島内の長距離列車の車両製造で手一杯になってしまう。
もちろんインドネシア政府は、INKA社への投資を日本側企業に呼びかけている。だがいずれにせよ、ジャカルタ市内のインフラ整備は急ピッチで進めなくてはならないのだ。INKA社の工場の拡張を待っている暇はない。
日本側にとっても、旧国鉄時代の車両に商品価値を持たせることができるという点で非常に有益な話である。ここに需要と供給が合致したのだ。ビジネスとは、そうしたものである。
■ インドネシアに新幹線?
そしてそれを足がかりに、日本の鉄道関連企業はある大型プロジェクトを狙っている。
ジャワ島横断新幹線計画だ。
このプロジェクトについては、中国という競争相手がいる。ここ一年で、中国側による同国の高速鉄道PRが活発になってきた。インドネシアのメディアは「高速鉄道建設の受注、日本か中国か」という話題で盛り上がっている。
インドネシア市民の高速鉄道への関心は高い。だが当のインドネシア政府は、日中どちらの高速鉄道を採用するかという答えを未だ出していない。
とはいえ、動きはある。高速鉄道の停車駅の建設が見込まれているバンドゥン市の首長が、先ごろ興味深い事実をマスコミに明かした。