夫の年収300万円…ネットで憂さを晴らす貧困鬼女の哀れな実態 (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

貧すれば鈍するということか(写真はイメージです)
貧すれば鈍するということか(写真はイメージです)

 東京都郊外のとある住宅地──ここに10年前から住む主婦のケイコさん(仮名・43歳)は4人家族で暮している。社員数5人の零細塗料卸会社で営業マンとして勤務する夫(40)と小6・小3の娘たちだ。夫の年収は夏・冬のボーナスを合わせて300万円程度。ケイコさんは近所のスーパーにパートに出ているが、これを足しても世帯年収は400万円前後だ。2人の子供をいることを考えると、生活は決して楽ではない。

 ケイコさんたち一家が暮らす住居は1LDK・築50年、月の家賃3万円のアパートだ。

 湿気が多く夏は蒸し暑く、冬は隙間風が入ってくる。だから外のほうが夏は涼しく、冬は暖かい。床にはゴキブリが這い、天井からネズミが走る音がいつも聞こえる老朽化著しい昭和の香り漂う集合住宅である。

貧困生活の憂さ晴らしはネットでの有名人叩き!

 人は住めば都、家族一緒に肩寄せ合って暮らせば、それだけで幸せだという。だがそれも程度問題ではないか。日々の不満は募るばかりだ。

 そんなケイコさんが日々の生活の不満をぶつけるのはTwitterや2ちゃんねる掲示板、Yahoo!知恵袋といったサイバー空間だ。ネット上で彼女は“鬼女”になりすまし、政治家や芸能人、マスゴミ関係者、女性芸能人を攻撃したり、揚げ足取りをして鬱憤を晴らす。

「いい加減な情報を流すマスゴミは大嫌いっ! なぜって? 顔と肩書きだけで男にチヤホヤされて高いギャラを貰っている女子タレントがいるからよ! だからtwitterで芸能人が美味しそうな食事とかをアップしていたら、即攻撃してアカウント閉鎖に追い込むの。何か幸せそうな雰囲気を醸し出している。それが腹立たしい!!」(ケイコさん)

 何の関係もない女性芸能人にとってはとんだとばっちりである。

1日で5万円を稼ぐ女子アナに嫉妬しネットで誹謗中傷

 ケイコさんが最近、とくに敵視しているのが女子アナだ。先日、彼女の子どもが通う小学校のママ友から、元局アナというフリーランスの女子アナを紹介された。今は結婚式の司会やインフォマーシャルと呼ばれるCMなどに出演しているという。

 近所に住んではいるが子どもは私立の学校に通っているので接点はない。聞けば夫は大手損害保険会社勤務で年収は1200万円くらいだという。ケイコさんの夫のゆうに4倍の年収額だ。だが、許せないのはそのフリーの女子アナが仕事をした際に貰うギャラの額だ。

「気になってたので聞いたのよ。そしたらね、『結婚式の司会だと5万円から10万円くらいかしら。失敗できないし大変なのよ』って! はあ!? わたしなんて近所のスーパーにパートに出て8時間労働、9時間拘束で時給850円、1日6800円よ。結婚式って丸1日もないでしょ? わたしが7日間働いてようやく得られる5万円、それを1日で稼ぐのよ。 失敗できない? はあ? わたしだってレジ打ち間違えたら客と店長にドヤされるわよ!」(同)

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