地球の地磁気逆転の手がかりとなる古代の住居が発見される(米研究) (2/4ページ)
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●アフリカ南部の儀式
現代の磁気記録はわずか150年ほどしか遡ることができないが、このスパンでも地球の磁場が急速に強度を失っていることが分かる。そして、科学者はアフリカの鉄器時代の名残を用いることで、AD1000~1850年までの記録を辿れるようになった。ここから判明したのは、南大西洋異常帯は当時から進行していたということだ。
その時期を通じて、大昔のアフリカの村の住人たちには定期的に小屋や穀物の容器を燃やす習慣があった。これが時代を通じて一貫したデータを提供してくれるのだ。
タルドゥーノ氏によれば、この儀式的な焼き討ちは特に干ばつの時期に行われていたそうだ。すなわち襲撃などがあって、そのために村が焼かれてきたようだ。「その目的は村を清めることでした」と南アフリカのウィットウォータズランド大学の人類学者トーマス・ハフマン氏。
そして、少なくとも大地は清められた。火をつけられた村は摂氏1000度に達し、これが粘土の床に含まれた磁鉄鉱などの磁性化合物を溶かした。磁鉄鉱が冷えた瞬間、地球の磁場がこれを再び磁化し、数世紀後の分析におあつらえの物質となった。
この発見以前、南半球の歴史的データはほとんど存在せず、アフリカ南部については皆無といえる状況だった。しかし、粘土から得られた記録は、不気味なほど見覚えのあるものだった。今日と同じく、当時の磁場も南大西洋を中心に徐々に弱まっていたのだ。この現象は継続的に発生していたわけではない。むしろ、その場所において発生と消失を繰り返していた。