地球の地磁気逆転の手がかりとなる古代の住居が発見される(米研究) (3/4ページ)

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●地球の深奥へ

 タルドゥーノ氏のチームの見解では、この繰り返し同じ場所に発生する磁場の弱まりが示唆することとは、地球の地下奥深くに存在する恒久的な特徴が南大西洋異常帯を発生させている。したがって、地磁気逆転においても何らかの役割を果たしている。

 その特徴とは地球の外核のすぐ上に存在する熱く、密集したマントル岩石層である。この層はアフリカ南部および大西洋の地下3000km(ニューヨークからパリまでの距離に相当)の地点にある。ここは巨大低せん断速度領域(Large Low Shear Velocity Province)と呼ばれており、この鋭い境界が核内部の鉄の流れを阻害することで、奇妙な磁場を弱める渦が発生し、ときおり地磁気が逆転するのではないか、とタルドゥーノ氏は推測している。

 このモデルは、地磁気逆転に関する多くの仮説の一つでしかない。現在、同チームは数学モデルを洗練させ、さらなるデータ集めに奔走している。

 「地磁気逆転の原因は誰も知りませんし、逆転を予見する説得力のある証拠が発見されたと誰もが考えているわけでもありません」と語るのは、ワシントン大学の地球物理学者ロン・メリル氏だ。彼は今回の研究の当事者ではない。アフリカで発見された記録は非常に有益なものだが、地球の核付近の特徴と磁場の弱まりや地磁気逆転が強く関連していることを証明するには、今後多くの検証が必要になるとメリル氏は説明する。

 

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 本研究によって、次の地磁気逆転を予測することはできない。しかし、核付近の異常と磁場の減衰との間にある関連性の発見は、人類を宇宙から飛来する放射線から守っている複雑な磁気システムの解明に向けた大きな前進であことは間違いない。
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