ドランクドラゴン鈴木拓「息子は学校で“炎上の子ども”って言われてます」~自分を捨てる人間力 (1/2ページ)
「一番いらねーのは、自分なんだなって気がついたんです」
僕は、信念がないのが、信念なんですよ。いくらでも、人に合わせることができる。言うならば、水みたいなもんです。
どんな器にもおさまりますし、かといって、大量の水が、いざ流れたら、とんでもない力になる。まぁ、さっき見てきたブルース・リーのパクりなんですけどね(笑)。
昔は、信念というかプライドみたいなものがあったんです。その力を相手に、そのままぶつけちゃっていた。特に、初めてのゴールデンでのレギュラー番組『はねるのトびら』のときは、メンバーとも衝突しちゃいましたね。ダメな自分を棚にあげて、口論になったりもしました。まぁ、キングコングは、今でも大っ嫌いですけどね(笑)。
ただ、その12年続いた番組が終わるってなったときに、"この後、仕事こねーんじゃないか"って、思いはじめたんです。
正直、その番組で、僕、3か月にいっぺんしか、出番がなかったんですよ。毎週やっている番組なのに。そこで、真ん中も取れないような奴を、自分の番組に使おうと思うような人なんていないだろうなって。
テレビから消えてしまう前に、とにかく今できることはやろうと思って、人に好かれるように、ディレクターさんに気に入られるようになろうって考えたんです。そのとき、一番いらねーのは、"自分"なんだなって気がついたんです。
自分の力なんてたかが知れていますからね。今の時代、"個性を大事にしろ"なんてみんなが言うから、みんなとおれは違うんだって思っちゃっているんですよ。でも、天才なんて、10年に一人いるかいないかなんですから、大体、みんな凡人です。
僕の場合は、『はねるのトびら』で、それを思い知らされましたよ。芸人になりたての頃は、ダウンタウンさんみたいになりたいと思っていましたけど、それだけの力があれば、もうとっくに『はねるのトびら』で、はねているはずですから。
テレビでは、クズ、カス、ゲスって言われていますけど、それで、ディレクターさんが喜んでくれるんで。
僕は番組っていうのは、ディレクターさんのためにあると思っていますから。企画とか台本を考えているのは、ディレクターさんと放送作家さん。