お見合いパーティーを繰り返す“働きたくない女”の婚活事情
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婚活20代・30代・40代向け
働きたくない女
取り組み方や度合いなど婚活への熱量は人それぞれだが、目的は同じ。
素敵なパートナーと巡り合って幸せな結婚生活を築きたい、それが結論だろう。
しかし、“幸せな結婚生活”に対する想いが一風変わった女性も中には存在する。
その女性は、「専業主婦になりたい」という目的で婚活に取り組むA子さん。
専業主婦になることが一風変わっているわけではない。
婚活の理由を聞くと、「働きたくないから専業主婦になりたい」、そう答えた。
つまり、結婚すれば働かずに生きていける、それが婚活の理由なのだ。
A子さんは印刷会社に勤めるOL。
週5日の勤務で、土日になればお見合いパーティーや婚活イベントに参加し、条件に見合う男性を探すのがライフスタイルとなった。
ところが、婚活して2年が過ぎた今でも独身生活が進行中で、これといった進展はない。
もちろん彼氏もいないし、結婚を意識できるような相手もいない。
お見合いパーティーや婚活イベントの場数だけが増えていき、そろそろ“婚活慣れ”している自分に疲れを感じてきたとのこと。
では、なぜそこまでして婚活を続けるのだろうか。
それは、婚活に疲れることよりも仕事を続けていくことのほうが彼女にとっては苦痛だからだ。
彼女の言うことも確かに一理ある。
国税庁が発表した年収のデータによると、正規雇用の女性で最も多い平均年収は100万円代となっている。
その次が200万円代、300万円代といった順。
まじめに働いて安い給料しか貰えないのであれば、いっそのこと専業主婦になって暮らしたほうがマシという意見も分からないでもない。
婚活して高年収の男性をゲットすれば、さらに豊かな結婚生活に期待が高まるだろう。
まさしく、これがA子さんの婚活事情である。
女性の社会進出が当たり前となった現代、キャリアを目指す女性もいれば、A子さんのように“働かずに暮らしたい”という理由から専業主婦を望む女性も増えているようだ。
就活が生活のために働く場所を求めるものだとしたら、女性にとって婚活とは生涯の安定を求めて取り組む試練のようなもの。
働かなくても暮らしていきたいし、しかも今の生活レベルは落としたくない。
だから、自分の年収分と平均的な男性の年収を足したような高収入の男性でなければ、期待通りの未来は実現できないという考え。
だって、そうじゃないか。
恋愛結婚なら分かるが、結婚してまで苦労するくらいなら、わざわざ婚活なんてしないはず。
今の生活、もしくは今の生活以上を望むために結婚するのだ。
すべての女性に当てはまることではないと思うが、少なからず当てはまる女性もいるのではないだろうか。
けれど、いくら婚活を頑張っても空回りしてしまうのは、時代の流れに逆らっているとしか言いようがない。
不景気な時代に高年収の男性など転がっているはずもなく、たとえいたとしても競争率の激しい貴重な男。
あえてそこを狙うなら、それなりの“魅力”をもっていなければ選ばれる可能性は低い。
お見合いパーティーや婚活イベントに繰り返し参加しても、自らハードルを上げて自分の首を自分で締めているのと同じなのだ。
今の時代、理想に見合う男性と出会うのは簡単なことじゃない。
選択肢を広げて婚活しなければ、残念だが同じことの繰り返しになってしまう。
もしA子さんにアドバイスするとしたら、働きたくないから結婚するという考え方を見直したほうが良いということ。
平均年収の男性と結婚して、少しのパートでもいいから共働きすれば今よりも少ない労働力で結婚生活も豊かになる。
そうすれば、もっと婚活の幅が広がって出会いの可能性も高くなるのではないかと思う。