世間を震撼させた“凶悪殺人犯”と「獄中面会」(2)<筧千佐子>近畿・連続保険金青酸死
次々に高齢男性と結婚して毒殺し、多額の遺産などをせしめている60代の女が関西にいる──。「後妻業の女」こと筧千佐子被告(72)のそんな疑惑が表面化したのは、14年の春だった。捜査の結果、千佐子は4人の男性を青酸化合物で毒殺するなどしていたとして殺人罪などに問われ、17年11月、京都地裁の裁判員裁判で死刑判決を受けた。 そんな千佐子と私が京都拘置所で初めて面会したのは、死刑判決が出て1カ月余りが過ぎた日のこと...