歴代総理の胆力「鈴木善幸」(1)「ゼンコー・フー(善幸って何者)?」
大平派最高幹部の鈴木善幸が、派閥領袖(りょうしゅう)の大平正芳の急逝により総理のイスにすわったのは、ロッキード事件にもまれ、なお影響力温存を窺った時の最大派閥の領袖、田中角栄の意向によるものだった。 田中と鈴木は、昭和22(1947)年4月の戦後2回目、新憲法下での初の総選挙で同じく初当選を果たした。以来、派閥は違ったが政治家としての交流は長く、田中政権時代には「現住所・大平派、本籍・田中派」などと言...
大平派最高幹部の鈴木善幸が、派閥領袖(りょうしゅう)の大平正芳の急逝により総理のイスにすわったのは、ロッキード事件にもまれ、なお影響力温存を窺った時の最大派閥の領袖、田中角栄の意向によるものだった。 田中と鈴木は、昭和22(1947)年4月の戦後2回目、新憲法下での初の総選挙で同じく初当選を果たした。以来、派閥は違ったが政治家としての交流は長く、田中政権時代には「現住所・大平派、本籍・田中派」などと言...