歴代総理の胆力「竹下登」(1)角栄はなぜ総裁候補に竹下を挙げなかったのか?
「苦節10年」という俚諺(りげん)があるが、この竹下登は天下を取るのに、じつに23年の歳月をかけたのだった。のちに触れる竹下の極め付きの“辛抱強さ”が、改めて知れるのである。 竹下の「政治の師」は、国政入り後、初めてワラジを脱いだ佐藤派の領袖、佐藤栄作である。その佐藤が総理大臣になり、竹下を官房副長官に起用したとき、竹下は戦時中に流行した「ズンドコ節」をもじって、宴席などではこんなザレ唄を披露してい...
「苦節10年」という俚諺(りげん)があるが、この竹下登は天下を取るのに、じつに23年の歳月をかけたのだった。のちに触れる竹下の極め付きの“辛抱強さ”が、改めて知れるのである。 竹下の「政治の師」は、国政入り後、初めてワラジを脱いだ佐藤派の領袖、佐藤栄作である。その佐藤が総理大臣になり、竹下を官房副長官に起用したとき、竹下は戦時中に流行した「ズンドコ節」をもじって、宴席などではこんなザレ唄を披露してい...
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