NHKのど自慢にSMAP参戦で起きた化学反応|プチ鹿島の『余計な下世話!』 (1/2ページ)

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NHKのど自慢にSMAP参戦で起きた化学反応|プチ鹿島の『余計な下世話!』
NHKのど自慢にSMAP参戦で起きた化学反応|プチ鹿島の『余計な下世話!』

 数年前「NHKのど自慢」が実家近くから中継というので久しぶりに見た。「こんな風景がまだ残っていたのか」と驚いた。街ではなく番組の風景のことだ。

「のど自慢」と言えば、地元役場の女性2人組が「あみん」を熱唱するとか、花嫁募集中を高らかに宣言する明るい農家の男だとか、そいつを拍手で称える客席だとか、年齢を聞かれ「91歳」と答えて会場をどよめかす婆さんだとか、いつ見てもその風景は不変だ。静かに出てきて歌い上げる女に多いのが一青窈というのも不変。「普遍」といってもいいかもしれない。

 こういう人たちってどこにいるんだろうと不思議に思う。でも「のど自慢」という善意のフィルターをかければぞろぞろ出てくるのだ。意外と私たちの近くにいるのである。そして、どんな無意識の怪物が出てきても穏便に見守るのがNHKアナだ。番組には独特の安心感が漂う。

●不変だった「のど自慢」がふつうのバラエティ番組に

 そんななか、8月30日のNHKのど自慢は歴史的な日だった。「番組開始70年」でゲストにSMAPというスペシャル。神奈川県秦野市から放送時間を拡大して生放送。SMAP参戦でどんな化学反応が起きるのか。

 まず最初にザワザワさせたのは「46歳会社員」が歌う「宇宙刑事ギャバン」だった。 大人になったのび太が宴会芸のときだけは弾けている感じ。独特の振り付けで会場を沸かす。熱唱後にSMAPの中居正広が笑顔で感想を言う。「友だちにいないタイプ」。ウケる会場。

 ここで早くも今日がスペシャルな意味がわかった。バラエティの王様・SMAPが絡むことによって、のど自慢の出場者へのツッコミが発生したのだ。「のど自慢」がふつうのバラエティ番組になった貴重な瞬間である。

 このあとも「会社同僚40代3人組のおじさん」が歌う「仮面舞踏会 」(少年隊)があった。すると今度は香取慎吾が「なんで見せないんですか、背中を」とにこやかに3人組に問う。実はおじさんたちの背中には「中年隊」と書いてあったのである。容易周到なギャグをうまく見せられなかったのだ。そこをちゃんと拾ってあげるSMAP。

 しかし興味深い瞬間が訪れた。「社交ダンスで地元を盛り上げている」という紹介であらわれた真面目そうなペア。

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