【自民党総裁選】野田聖子をそそのかし“安倍下ろし”で暗躍する老害軍団 (1/2ページ)

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無投票再選となった自民党総裁選(自民党HPより)
無投票再選となった自民党総裁選(自民党HPより)

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自分の能力を過信した野田聖子の勘違い政治人生

 9月8日に告示された自民総裁選で安倍総理以外に立候補届出がなく、無投票再選が確定した。一時、その動向が取り沙汰された石破茂地方創生相が出馬を見送り、党内の7派閥がそろって安倍総理の支持を打ち出した。谷垣幹事長は2日、党内のインターネット番組で「重要な審議と総裁選を同時並行でやるのは、よほど目配りしないとガタガタになる。参議院で大詰めを迎えている安全保障関連法案への影響を避けるためには、無投票再選が望ましい」と述べるなど、党内が総裁選回避の方針で一致していたのだから、党執行部としては理想的な形で落ち着いたわけだ。

 そんな党内の空気に反逆し、「将来の女性総理候補」と煽られていい気になり、「安倍晋三首相(党総裁)無投票再選は国民への欺瞞だ。傲慢で不誠実だ」などと宣い、分不相応にも土壇場まで出馬を諦めなかったのが野田聖子だ。日頃、親しい議員を中心に20名の推薦人集めに躍起になったが、「大義がなければ応援できない」「何をしたいのかわからない」などと、なかなか色好い返事は貰えず、とうとう断念に追い込まれたようだ。

 およそ総理総裁たる者は優れた政策能力と手練手管を駆使した抜群の調整能力を兼ね備えていなければ務まらない。強力なリーダーシップも必要だ。野田はそのすべて欠いている。一応、郵政省や党の総務会長は経験しているが、それも「女性を大切にしている」と見せかけるための単なる“お飾り”にすぎず、実績は何もない。

 そもそも野田は私生活に致命的な問題を抱えている。それは過去にアダルトサイトや飲食店を経営し、逮捕歴のある木村某なる得体の知れない人物と婚姻関係にあるからだ。一国の指導者ともなれば国際会議の後のレセプションなどの公式の場に夫婦で出なければならないこともあるが、そんな「夫」では日本の恥になるだけだ。

 いずれにせよ、もし本格的な総裁選ともなれば、地方遊説や公開討論会などに時間を取られ、目下、大詰を迎えている安全保障法制の審議どころではなくなる。野党も「総理が代わるかもしれないのだから、審議には応じられない」などと言いがかりをつけて、審議拒否に出る公算が高い。仮に野田が出馬して総裁選となった場合、終盤国会の混乱は必至だったのだから、推薦人が集まらなくて幸いだったわけだ。

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