「お相手は一般の方」とは何なのか|プチ鹿島の『余計な下世話!』 (1/2ページ)

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「お相手は一般の方」とは何なのか|プチ鹿島の『余計な下世話!』
「お相手は一般の方」とは何なのか|プチ鹿島の『余計な下世話!』

 最近おめでたい話題が多い。そんななか、結婚発表がされるたびにちょっと気になるのは「お相手は一般の方」という相手の紹介だ。発表する本人もメディアもそう伝える。最近の例をあげてみる。

 まずは吉澤ひとみ。《更新されたブログで「いつも応援してくださる皆様へご報告させていただきます。このたび、吉澤ひとみは婚約いたしました。お相手は一般の方で、1年半前に知人の紹介で知り合い、仲良くお付き合いさせて頂いておりました」と報告。》(スポニチ・9月5日)

 続いて華原朋美。「破局していた...お相手は一般人」(デイリー・9月4日)。《関係者によれば、お相手は一般の男性だったという。》

 ここで予想される「一般の方」とは「業界人ではない人」だろう。もっと言えば「芸能人ではない人」。わかりやすい例をあげてみよう。先日結婚を発表したサッカーの澤穂希選手の場合だ。澤選手は所属チームの公式ホームページで、「突然ではありますが、この度、澤穂希は30代の一般男性と入籍したことをご報告させていただきます」と記した。

 ところが、お相手の辻上裕章氏は「38歳元Jリーガー イケメン、温厚、ナイスガイ」(サンスポ)で、「J1仙台・強化育成部」の人だった。つまり同じサッカー界で「業界人」である。一般人ではないように思える。しかし芸能人ではないから「一般男性」という呼び方にし、今までの有名人の結婚発表を踏襲したのだろう。

 こうなると、ほぼ日本中の人は「一般の方」ということになる。「真面目に生活をしていて何で関わり合いのない世界から一方的に一般人とか素人と呼ばれなくてはいけないのだ」と憤っている人を見たことがある。確かに。

 先日は東京五輪のエンブレム取り下げについて、五輪の組織委員会が「一般国民の理解が得られない」と述べて「一般国民?」という大まかな言い方にツッコミが集中した。「一般」とか「素人」という言い方は一方的だ。ザワザワする。せめて「カタギの方」だろうか。

 なぜこうなったのだろう。有名人同士の組み合わせだとニュースバリューがある。だからまず「相手も芸能人なのか?」という前提の質問が記者やレポーターからこれまで繰り返されてきた。そして答えてきた。

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