金正恩氏を「直接攻撃」も…韓国空軍が対北朝鮮で新兵器を導入
韓国空軍は来年にも、戦闘攻撃機KF-16に遠距離から北朝鮮領内を攻撃できる能力を付与する。同空軍本部が22日、忠清南道(チュンチョンナムド)で開かれた国会国防委国政監査の業務報告資料を通じて明らかにした。
KF-16は、同空軍の主力装備のひとつ。これに、イスラエル製の精密誘導爆弾「SPICE2000」を搭載することが決まり、来年度予算に反映された。
SPICE2000は、高高度から投下されると翼が開き、地表に向けて滑空。その飛行距離は50キロに達し、敵の対空火器の脅威を受けることなく攻撃できる。また、GPSによる精密誘導が可能で、山の後方に隠れた陣地も攻撃できる。
同空軍はほかにも、ドイツ製の対地攻撃ミサイル「タウルス」をKF-16に搭載する。タウルスは射程が500キロに及び、韓国領空を出ることなく北朝鮮の全域を攻撃することができる。軍事基地や核施設、移動式弾道ミサイル、あるいは金正恩氏の居場所を直接攻撃することも考えられる。