嵐の宮城コンサート賛美記事を乱発するマスコミの思惑

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写真は「ひとめぼれスタジアム宮城」
写真は「ひとめぼれスタジアム宮城」

 9月19日から23日までのシルバーウィーク期間、『ひとめぼれスタジアム宮城』で開催された嵐のコンサート『Arashi Blast in Miyagi』は大盛況のうちに幕を閉じた。当初、4日間で20万人以上のファンが押しかけることで、交通機関の混雑やホテル不足が深刻化し、一般の観光客へ多大な影響が出るのではと不安視されていたが、圧倒的な嵐旋風の前で、そんなマイナスの声など、どこかへ吹き飛んでしまったようだ。

 9月29日発売の週刊女性(主婦と生活社)の記事などその典型だろう。

「住民歓迎、露店繁盛、観光地盛況 宮城に吹いた“幸せの嵐”」

 と大々的なタイトルを打って、今回の嵐コンサートをべた褒め。仙台を中心とする、宮城県内の大歓迎ムードを子細に報じ、嵐のお陰で被災地・宮城が大いに盛り上がったとする県民たちの声を多数取り上げている。が、この週刊女性、ついこの間までは「嵐のコンサートで地元民が大ブーイング」といった趣旨の記事を掲載し、嵐コンサートの及ぼすマイナスの影響をさんざん報じ、煽ってきた当本人でもある。別の週刊誌の記者は苦笑いしながら言う。

「うちも同じようなものですよ。とにかく話題になればいいと、コンサート前は、そのマイナス面をひたすら取材し、報じる。コンサート後は、ジャニーズ事務所との関係もあるので、打って変わって、礼賛記事。まあ、最初から出来レースのようなもの。落として、上げてのいつものやり方です。すべて、上からの指示ですよ」

「大野の熱愛報道は手打ちがあった」

 ただ無闇にジャニーズ礼賛ばかりだと報道機関としての信用を失いかねない。そこで、悪い部分も書きつつ、最終的には良しとする記事を書くことでバランスを取る。何とも狡猾な芸能マスコミの手法といえよう。

 宮城コンサートの直前、フライデーが嵐・大野の“熱愛”を報じた。これまでのジャニーズ事務所なら無視を決め込むところだが、今回は違った。事務所は、コンサート初日、大野自らファンの前で報道を否定させたのだ。

「あくまで友人の1人。同棲という事実はいっさいなく、お付き合いもしてません」

 これについて、事情を知る芸能ライターの1人は失笑しながら語った。

「まあ、政治家の発言並のインチキですね(笑)。当然、女性とは“手打ち”があったうえでの発言でしょうけど、ただの友達だなんて、よく言えるなと。大野君のお遊びのひとつなんでしょうけど、あの言いぐさは男としてどうなんでしょうか。ま、事務所が言わせてるわけですが」

 ある雑誌の記者がシルバーウィーク中の宮城を取材し、地元民からこんなコメントを得ていた。

「嵐、嵐って知らねえって。ガキどもで溢れかえって、うるさいだけだし、迷惑だよ」

 国民的アイドルといわれる嵐だが、そう思ってない国民も多数いることを忘れないでいただきたい。

(取材・文/小林靖樹)

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