【プロ野球】阪神・金本監督は既定路線も最大の懸念は「暴力団との関係」
プロ野球はレギュラーシーズンが終了間際となり、ストーブリーグが始まろうとしている。下位に沈んだ各チームにはこれから粛清の嵐が吹き荒れることになるが、なかでも騒がしいのが球団創設80周年のメモリアルイヤーに14年ぶりの優勝を逃した阪神タイガースだ。
一時は首位に立ちながらも、勝負所の9月に大失速するという期待はずれの結果に終わった。これを受けてチームを率いる和田豊監督の退任が決定的となり、後任候補の筆頭として浮上しているのが、金本知憲氏(47)だ。球団フロントは、2003、05年シーズンに4番打者として優勝に貢献した「アニキ」にチームの再建を託す青写真を描いている。
「貧乏くじよ。渦中の栗やんか!」
渦中の金本氏は、フライデー最新号(講談社)の直撃を受け、その胸中を激白している。実際にオファーがあったら、との問いに金本氏は「正直、貧乏クジよ。火中の栗やんか!」とコメント。過渡期を迎えるチームを託されることへの不安を口にした。
ただ「球団にとっては、金本氏の人気の高さも魅力。監督として迎えれば、営業面でのメリットも大きいと考えている」(スポーツ紙記者)との声もあり、「金本政権」誕生はもはや規定路線路線といえそうだ。
とはいえ、不安要素がないわけではない。そのひとつが、過去に報じられたスキャンダルだ。
「金本氏は、現役引退直前に週刊誌で知人との金銭トラブルが報じられている。投資にまつわるトラブルで、当時、金本氏はリーマンショックなどの影響もあって、億単位の損害が出たと報じられた」(前出の記者)
この醜聞をめぐって、逮捕者も出るなど、騒動は大きな注目を浴びた。詐欺師まがいの輩のために大金を失った金本氏はあくまで被害者である。災難としかいえない話だが、さらなるトバッチリを受けそうな雰囲気も漂っている。
「一連のトラブル騒ぎの中で、ある指定暴力団の名前も浮上したのです。いまは山口組の分裂騒動で警察が暴力団の取り締まりを一層強化している真っ最中。当時の話が再度クローズアップされ、無関係の金本氏にまで影響が及ぶ恐れがあるというわけです」(事情を知る球界関係者)
全国の虎キチも今後の展開から目が離せなくなりそうだ。
(取材・文/浅間三蔵)