乳幼児の子どもが「同じ本を何度も読みたがる」のにはれっきとした理由があった!

It Mama

乳幼児の子どもが「同じ本を何度も読みたがる」のにはれっきとした理由があった!

せっかくたくさんの本に溢れる図書館へ行っても、いつも「これ!」と持ってくるのは同じ本。おやすみ前の読み聞かせの時間、本棚から「これ読んで!」と持ってくるのはやはり昨日も読んだはずの、同じ本……。

親はついため息をついて「違う本もあるよ、ほら」と言ってしまいそうになりますが、そんな提案をされるようなものなら、子ども達はぎゅっと口を真一文字に結んで自分の選んだ本を両手で抱え、黙って首を横に振り続けることでしょう。

それもそのはず、子ども達が同じ本を繰り返し読みたがるのは、れっきとした理由があるのです。 今回は子育てアドバイザーであり、四児の母である筆者が、子ども達が“繰り返し”同じ本を読んでほしがる理由を説明します。

■ 理解を深めたい欲求の表れ

子ども達は一度や二度では、物語の全体を把握する事が出来ません。登場人物の行動、それによって引き起こされた事態、そして結末。それらを何度も何度もお話を聞く事によって、子ども達はだんだんと全体像を把握していきます。

同じお話を繰り返し聞きたい子ども達は、「この話をもっと深く理解したい」という知的好奇心に溢れている証拠なのです。

■ “予定調和”が大好き!

同じお話を聞くと言う事は、その度に「この後はこうなる、こうくる」といった予想を子ども達がしているということです。彼らの予想通りに、例えお話の中とはいえ物事が運ぶということは、子ども達にとってはとても安心で心が落ち着くという事を意味します。

事実、何度も同じようなオチを読んでも、飽きずに嬉しそうに子ども達は聞いていますよね。そして、お話しではなく現実世界においても、こどもたちは「いつもと違う」ことを好みません。それは彼らにとっての安心で安全な世界とは異なるものだからです。

朝起きたらすぐに目に入るところには笑顔のママがいる。おいしいご飯や温かなおっぱいで空腹を満たす。暗くなって眠くなったら、ママの腕に抱かれてうつらうつらとする……そんな日々の繰り返しに生きる、子ども達の小さな世界。それを大事にする彼らが、同じ本を繰り返し聞きたがるのは当たり前と言えるかもしれませんね。

いかがでしたか?

色んな本を読んで欲しい、同じ本を何度も読むのはうんざりしてしまう、そんな風に思うのは、あなただけではありません。

でも、子ども達が小さい今だけ、彼らに求められる本を何度も読んであげてください。 好きな本をたくさん読んでもらって安心をたくさんもらった子は、きっと逞しく生きる力がつくこと受け合いですよ!

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