重大病が見つかるチェックリスト「夏型過敏性肺炎」 (3/4ページ)

アサ芸プラス

繁殖しやすい場所は、本来は古くなった木や畳、カーペットなど。そのため古い住宅に多く見られますが、最近はマンションなどの気密性の高さが、カビの繁殖に適した室内環境を作る要因となっています。特に風通しが悪く、湿度が高くなりやすい場所は要注意。キッチンの周辺、洗面所やバスルーム、脱衣所、洗濯機置き場近くの床、北側の押し入れや窓のサッシ周りなどをチェックしてください。

 エアコンが「トリコスポロン」の繁殖場所となることが多いので、エアコンを一年中使用する状況にある場合は、まれですが、一年中症状が出てしまうこともあります。

 転居して清潔な住宅に移って初めて症状がなくなったという患者さんも多くいらっしゃいます。転居までしなくても、カビが繁殖している場所を全てリフォームすることも有用です。医師と相談してみましょう。

 しかしながら、対策の原則は、まずカビを除去し、再び繁殖しない環境を作ることです。水洗いできる場所は、通常のカビ取り剤などで除去し、乾いてから消毒用アルコールを塗布すると、カビが生えにくくなります。キッチンや洗面所などの水回りは、カビを除去したら、日頃から水はねを拭き取り、湿気を防ぐことが大切。水はね用の雑巾を近くに常備し、こまめに拭き取るようにしましょう。バスルームは、入浴後に壁の湿気を拭き取るだけでも、カビの発生を抑えられます。カーテンに隠れた窓辺もカビが発生しやすいので、ホコリや汚れをためないように、こまめに掃除を。エアコンも週に1度は掃除することが大切ですが、しばらく使わない時は、最後の日に送風運転などで内部を乾燥させると、カビが生えにくくなります。ただし、すでに発生していると思われる場合は、専門業者などに依頼してクリーニングしてもらったほうがいいでしょう。

「重大病が見つかるチェックリスト「夏型過敏性肺炎」」のページです。デイリーニュースオンラインは、肺炎夏型過敏性肺炎週刊アサヒ芸能 2015年 7/23号森田豊アレルギー社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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