『紅白』当落でAKB48グループに明暗もたらした”NHKの体質”とは (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

紅白を蝕むNHKの体質

 今回も、大方の予想では地方グループも含めた総AKB48で1枠だった。となると、NMB48の出場がとても奇異に映る。

「今秋から放送中のNHK朝の連続ドラマ『あさが来た』(大阪制作)の主題歌をAKB48が歌っていますが、センターを努めるのがNMB48と兼任する山本彩。これには大のNMBファンで、山本彩推しのSプロデューサーの強い意向が働いたと言われています。山本のドラマ出演もありそう」(同前)

 プロデューサーの個人的嗜好はともかく、つまり今年の紅白歌合戦も番宣(番組宣伝)の洪水となるということだ。AKBやNMBが登場する際には、間違いなく『あさが来た』に絡めた企画をやってくるはず。

 数年前の紅白で数十分もかけてドラマ『あまちゃん』のコーナーをやったのを始め、近年のNHKでは娯楽番組はおろかニュースですら番宣に使ってくるケースがある。視聴率が収入に直結する民放でも無いのに、NHKのナリフリ構わない姿勢には疑問が残る。

 折しも、「受信料支払いの義務化」を狙うNHK。自分たちの番組の必要性をアピールするためにも、看板番組である紅白を始めとする番組の視聴率が重要というわけだ。

 乃木坂46のヒット曲は『君の名は希望』や『今、話したい誰かがいる』だが、NHKにとっては『紅白の視聴率は希望』であり、『今、番宣したい番組がある』ということか。

(注1) 乃木坂46…AKBと同じく秋元康氏プロデュース。「46」なのは、「48より少なくても負けないぞ」という意味を込めたとか。
(注2) スキャンダル…主要メンバーの松村沙友理の路上キス写真を始め、メンバーの異性交遊を匂わせる写真が次々に出た。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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