小林幸子を「紅白」に復活させたNHKの裏の意図とは?

アサ芸プラス

小林幸子を「紅白」に復活させたNHKの裏の意図とは?

 事務所トラブルにより2012年の「紅白歌合戦」から姿を消していた小林幸子が、特別企画枠としてではあるものの4年ぶりに復活する。

 実は現在、小林幸子は若いネットユーザーに人気が高く「ラスボス」と呼ばれ親しまれている。紅白から姿を消して以降、ニコニコ動画やコミックマーケットなどを積極的に活用し、新たなファン層を獲得しているのだ。

「今年の7月末、ボーカロイド用の音声ライブラリ『VOCALOID4 Library Sachiko』を発売しましたが、これでパソコンを使って誰でも小林幸子の歌声を使用して音楽制作ができるようになった。また、元祖オタクアイドルの中川翔子と『しょこたん さっちゃん』というユニットを組み、10月28日に新曲も発売している。8月にはニコニコ動画に、人気曲『脳漿炸裂ガール』の歌詞を一部アレンジした『脳漿炸裂バーサン』という曲を歌って投稿し、『かっこいい』『こんな歳の取り方したい』といったコメントが並びました。小林は大御所にもかかわらず、自虐的な小ネタの入れ方など、ネットユーザーの若者が喜ぶポイントを的確についている。紅白出場が決定すると、そのお祝いのコメントも多数書き込まれました」(テレビ誌ライター)

 NHKは近年ネット人気やオタク人気があるものを積極的に取り入れ始めている。今年紅白初出場の「μ’s(ミューズ)」は、アニメ「ラブライブ!」から派生した声優ユニット。「ラブライブ!」はすでに民放UHF局を中心に放送されていた作品だが、来年1月から改めてNHK Eテレで放送開始するという異例の事態を引き起こしている。

 NHKがこうした若い視聴者を手に入れたい背景には、NHKの裏の意図があるようだ。

「9月末の自民党『放送法の改正に関する小委員会』で、NHKの受信料の支払い義務化の提言がまとめられました。マイナンバー制度を活用したいとNHKの籾井勝人会長も会見で述べている。受信料をまじめに払っている人たちは高齢者層がメインであり、今の若い世代はそもそも『受信料を払う』という文化がない人たちが多い。それにネットでは、筑波大学の教授が開発したNHKの放送だけカットするフィルター『iranehk(イラネッチケー)』というものまで通販されている。なんとしても今の若い人たちからも受信料を徴収しなければという強い目的があるのです。舞台装置のような豪華衣装などで、33年間の長きに渡り紅白に貢献した小林幸子を、芸能界のしきたりであっさり切っておきながら、近年のネットでの小林のカリスマ人気をもう一度利用する。目的のためには手段を選んでいられないということでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

 前述の委員会での提言書によれば、2014年度の受信料は全体の24%の世帯が払っていないとのことだが、受信料収入は昨年より148億円も多い6493億円と過去最高額となっている。受信料のさらなる徴収という目的のため、小林幸子はまたNHKに利用されてしまうのか。

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