不良格闘技「THE OUTSIDER」潜入 拳で夢を叶えた黒石高大の鮮烈な幕引き (4/6ページ)
会場には屈強なセキュリティが立っていたり、手荷物検査には金属探知機まで用意されているなど、ものものしい雰囲気からも、アウトサイダーに対して「イリーガルな地下格闘技」というイメージをもっている人も多いかもしれないが、あくまで不良や暴走族といったバックボーンをもつ選手が多いというだけである。
もちろん、これまでにも乱闘騒ぎが起きるなど、一般的な格闘技団体のイベントと比べるとリング外にも独特の緊張感が漂うが、そうした中で観戦するアウトサイダーたちの試合はしびれるほどに刺激的だ。
女子シングルマッチ!流血から脱臼まで壮絶な女子の闘い
第22試合からは女子シングルマッチが3試合行われた。初戦には、悪羅悪羅系ギャルとしてモデルなどの活動で知られる塚本波彩さんが登場。勝利を挙げた初戦に続き、これで2回目の参戦だ。
塚本選手の健闘虚しく、キックボクシングの経験を持つ華麗DATE選手が判定勝ちを収めた。塚本選手の流血跡からも分かるとおり、男子の試合に比べても引けを取らないほど女子アウトサイダーも全力の格闘技を行う。
次の池田聖奈選手と真理DATE選手の試合では、池田選手がマウントポジションを取り果敢にパウンドを繰り出すも、真理DATE選手のキックに苦戦し結果はドロー。
続いて、アウトサイダーでの戦績は3戦2勝1敗と、女子アウトサイダーとして奮闘している山崎桃子選手が登場。対する華DATE選手は18歳という若さながらも、すでにアウトサイダーでは1勝をあげている。
女子シングルマッチの最終戦となった24試合目。開始早々、激しい攻防を繰り返す中で山崎選手の肩がまさかの脱臼。山崎選手の講義も虚しく、レフリーストップにより華DATE選手が勝利を収めるかたちとなった。
大会のラストを飾る!アウトサイダーの名選手・黒石高大の引退試合
本大会の最終試合、そしてメインイベントとして黒石高大選手の引退試合が行われた。黒石選手はアウトサイダーの第1回大会から参戦。