嵐が史上初のオリコン11冠も「視聴率が獲れない」という現実

デイリーニュースオンライン

Photo by KkleinRN
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 先日発表された『第48回オリコン年間ランキング2015』で、ジャニーズの人気グループ・嵐が史上初の11冠を獲得した。嵐は音楽ソフト(シングル・アルバム・音楽DVD、音楽Blu-ray Disc)を143.3億円も売り上げ、「アーティスト別トータルセールス」(集計期間は昨年12月22日~今年12月21日)部門で年間1位に。昨年記録した最多10冠を上回り、嵐人気を証明する形となった。

 今年発売したシングル3作は、いずれもオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。2月発売の『Sakura』は46.5万枚、『青空の下、キミのとなり』(5月発売)が50.1万枚、『愛を叫べ』(9月発売)は46.3万枚と、初動で40~50万枚を記録。ジャニーズ内で嵐と人気を二分するSMAPのシングルを見てみると、今年は2月発売の『華麗なる逆襲/ユーモアしちゃうよ』の初動が16.0万枚、『Otherside/愛が止まるまでは』(9月発売)は15.0万枚。SMAPと嵐のシングルでは、倍以上もの差がついている。

それでも視聴率はSMAP以下という現実

 さらに嵐は10月発売のアルバム『Japonism』の初動がシングル・アルバムを通じて自己最高の82.0万枚を記録。集計期間内に98.2万枚を売り上げており、『オリコン年間ランキング』の「アルバム作品別売上枚数ランキング」1位に輝いた。コンサートを開催すれば、ネット上にはチケットが取れなかったファンから悲痛な叫びが続出。9月に宮城県で行ったコンサートの経済効果93億円ともいわれ、嵐の勢いはとどまることを知らない。

 このようにジャニーズ所属グループの中では向かうところ敵なしの状況だが、嵐の“欠点”とは一体何が挙げられるのだろうか? ジャニーズに詳しいライターがこう解説する。

「ズバリ、嵐が弱いのはテレビの視聴率ですね。5人のレギュラーは『VS嵐』(フジテレビ系)と『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)ですが、両方とも“高視聴率”とは言い難い。『嵐にしやがれ』は午後10時台で9~10%で、『VS嵐』なんかは午後7時~8時のゴールデンタイムにも関わらず、最新の12月17日が8.9%(ビデオリサーチ調べ、 関東地区)ですからね。フジ自体が低調なのも要因ですが、CD売り上げが嵐より低いSMAPは同じくフジ系の『SMAP×SMAP』の最新回が12.5%(12月14日放送)を記録。嵐にはCDを買うような熱狂的ファンは多いものの、テレビで『嵐を見たい』と思うようなライトなファンが少ないということでしょう。視聴率さえ安定すれば嵐の人気は“本物”になるのですが」

 2015年も音楽ソフトは売れ続けた嵐。この“天下”はいつまで続くのだろうか?

(文/恩田サチコ)

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