【プロ野球】巨人・高橋、阪神・金本…長期政権にするための絶対条件とは? (2/2ページ)
唯一の例外だった王貞治
また、連続して10年以上、1球団の指揮を執った監督には以下の8名がいる(順位は就任初年度)。
- 鶴岡一人 南海・23年 優勝
- 王 貞治 ダイエー・ソフトバンク 14年 5位
- 川上哲治 巨人・14年 日本一
- 西本幸雄 阪急・11年 最下位
- 水原 茂 巨人・11年 3位
- 古葉竹識 広島・11年 優勝
- 上田利治 阪急・10年 2位
- 原 辰徳 巨人・10年 4位
8人中3人が優勝、2人がAクラス入りを果たしているが、Bクラスに終わった西本監督と原監督も、監督就任1年目(西本=大毎、原=第1次政権)に優勝させた実績があった。
やはり、就任初年度にチームを優勝させると、周囲の見方も劇的に変わり、長い政権が築かれていくようだ。
例外は王貞治だろう。巨人では就任後3年間優勝できず、2度目の監督就任となったダイエーでも優勝まで5年を要している。
巨人・高橋由伸、阪神・金本知憲、DeNA・ラミレス、楽天・梨田昌孝、オリックス・福良淳一と来季は5人の新監督がタクトをふるう。近鉄と日本ハムで優勝歴のある梨田監督以外の4人は文字通り新監督だが、「即優勝」を果たせる監督はいるだろうか(文中敬称略)。
- 小川隆行(おがわたかゆき)
- 編集者&ライター。『プロ野球 タブーの真相』(宝島社刊)シリーズなど、これまでプロ野球関連のムックを50冊以上手がけている。数多くのプロ野球選手、元選手と交流がある