トランス脂肪酸に注意! 管理栄養士に聞いた、マーガリンが体に良くないってほんと? (1/3ページ)

学生の窓口

マーガリンは、バターより安くてパンに塗りやすい身近な食材と思っていましたが、アメリカでは、マーガリンに多く含まれる成分の「トランス脂肪酸」が体に悪影響を及ぼすとして、規制の対象になっていると聞きました。日本では今も販売されていますが、本当のところはどうなのか、管理栄養士で糖尿病クリニックにて患者さんに食事指導を行う西山和子さんに聞いてみました。

■「トランス脂肪酸」のとり過ぎは、血液ドロドロをまねく

マーガリンの原材料を見ると、「植物油脂」とあります。西山さんはまず、油脂類の種類とマーガリンの精製について、次のように説明します。

「油脂類は、原料によって大きく植物性と動物性に分けられます。例を挙げると、常温で液体のオリーブ油やごま油は植物油脂で、常温で固体のバターは動物性の油脂です。ただし、植物性でも、ココナッツ油のように固体のものが、動物性でも、魚の油のように液体のものもあります。

油脂類は、主に脂肪酸という成分でできていますが、食材によって、含まれる脂肪酸の種類や量は異なります。マーガリンの主な原料は、液体の植物油です。

マーガリンをつくる際には、人工的に水素と化合させる『水素添加』いう加工技術を用いて、液体の植物油をバターのような固体の油に固めています」

続けて西山さんは、そのマーガリンをつくる過程で問題の成分が発生することを指摘します。

「脂肪酸には、肉や乳製品などの動物性食品に多く含まれ、悪玉(LDL)コレステロールを増やす作用を持つ『飽和脂肪酸』と、植物油脂や魚油に多く含まれ、悪玉コレステロールを減らす作用がある『不飽和脂肪酸』の2種類があります。

「トランス脂肪酸に注意! 管理栄養士に聞いた、マーガリンが体に良くないってほんと?」のページです。デイリーニュースオンラインは、栄養士ダイエット健康病気カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る